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上院議員候補の調達額も民主党側が多かった。民主党の調達額は5億1300万ドルと、共和党
を40%上回った。民主党への寄付の60%は州外から来ており、共和党の49%を上回った。この圧
倒的な資金差にも助けられて、民主党のスター候補ベト・オルーク氏はテキサス州の選挙を接戦に
持ち込んだ。資金調達額は6900万ドルと、対立候補の現職テッド・クルーズ氏の4000万ドルを上
回り、オルーク氏はわずか2.6ポイント差で敗北した。ミズーリ、ノースダコタの両州では民主党はより
多くの資金を支出したものの、共和党の支配を揺るがすことはできなかった

例外の1つがフロリダ州だ。同州では共和党候補のリック・スコット氏が個人資金5100万ドルを投じた。
8日の時点で、同氏の得票数は現職ビル・ネルソン氏を1万7000票上回っているが、民主党は党の
地盤であるブロワード郡で一部の投票が集計されていない可能性があると主張し、再集計を要求し
ている(これは2000年大統領選で起きた混乱を思い起こさせる)。

CRPによれば、今年の中間選挙はおそらくこれまでで最も費用がかかっており、選挙陣営、政党、
外部団体による支出は推定52億ドルに達した。

 リベラル派はしばしば「政治と金」を非難するが、勝つためならどのような献金を受け取ることもい
とわない。ただ、それが問題だというわけではない。ドナルド・トランプ大統領が民主党支持者を活
気づかせ、その熱気が資金集めにつながっている。これは米国の民主主義がどのように機能してい
るかを示している。候補者は自分のメッセージを伝えつつ、有権者を――そして献金者も――
取り込もうと働きかけるのだ。

 選挙運動資金に関する新たな連邦規則を策定すれば、現職政治家と、全米・地元メディアを
支配するリベラル派にとって優位性が増すことになるだろう。ペロシ氏が率いる民主党は6日、
二十人以上の共和党現職を破ったことを祝った。国民はペロシ氏が金について言うことは無視し、
民主党の資金調達と支出を監視したほうがいい。