実際に自由朝鮮は6月11日「これ以上電子メールを送らないでほしい。同志たちの苦境は理解している。当面は逃避先で気を付けて過ごしてほしい。必ず会える」という趣旨のメッセージを掲載したのを最後に、今年初めまでウェブサイトの更新が途絶えた。

自由朝鮮は1月3日「全てのことが変化する今年」と題する文章で「われわれは組織の一部分に過ぎない」とした上で「827383 091928 725112 927739 823390 921425」という数字を掲示した。
そして、50日後にスペインの北朝鮮大使館襲撃事件を起こした。情報筋は、この数字が大使館襲撃の準備指令だった可能性があるとみている。
自由朝鮮は2月22日にスペインの北朝鮮大使館を襲撃して暗号解読に使うパソコンなどを奪った後、米国に帰還した。
自由朝鮮は2月25日、ある西側国家にいる同志たちから支援要請を受けたとして「非常に危険な状況だったが対応した」と明かした。

今月7日に掲示された「8279」は、大使館襲撃事件の発生後初めて投稿されたものだ。
事件後、自由朝鮮は「大きなことを準備している」として北朝鮮政権に対する追加の攻撃を予告したが、今回の数字が攻撃予告に関連しているのではないかとの解釈も示されている。

特に、大使館襲撃の50日前に出た数字と今回の数字を比べると、最初の3桁「827」が一致している点が注目される。
「827」が「行動開始」を意味し、「9」や「383」が攻撃対象を意味する数字という可能性があるというわけだ。

元韓国国家情報院対北室長のキム・ジョンボン氏は「自由朝鮮が掲示した数字は、北朝鮮の情報機関が使っている乱数表の一種」だとして
「これは北朝鮮内部にいる協力者に対して送ったメッセージか、あるいは北朝鮮の防諜(ぼうちょう)機関を混乱させる意図があるとみられる」と述べた。
キム氏は「北朝鮮の情報機関の暗号とかく乱方式を使ったという点から考えると、自由朝鮮のメンバーの中に北朝鮮の情報要員出身者がいる可能性もある。
北朝鮮の情報機関は、自由朝鮮のメッセージを必死になって解読することになるだろう」と話し、数字の掲示が北朝鮮の情報機関に向けた挑発の意味合いもあるとの見方を示した。

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