現代常識 による 情報操作 

リョウジ 知ってるかい? 実は、大地は球状なんだぞ。
ミサト  あなたね、一体、いつの時代に生きてるの?
リョウジ 知ってるかい? 実は、時間も球状なんだぞ。
ミサト  あなたね、一体、いつの時代に生きてるの?
リョウジ 君は、何を基準にして、そう言っているんだ?
ミサト  現代の科学、社会の常識に、決まってるわ。
リョウジ いつの時代も、現代であることに違いないぞ。
     君は、今の現代を重く、他の現代を軽く見るが、
     この現代も、いつ、君に軽視されるか知れない。
ミサト  まあね、でも、私は、今の現代を重視するの。
     つまり、多くの人が認めている事しか認めない。
リョウジ 君が、そんな考えを認めているということは、
     多くの人が、そんな考えを認めているわけか?
ミサト  そうよ、現代の多くの人は、そう考えているわ。
リョウジ 本当か? なんてことだ、そりゃ、まずいな。
     少数の真実を知る者が、真実を隠したらどうだ?
ミサト  少数しか認めていないから、誰も確かめない?
リョウジ そうさ、少数が、簡単に、多数を支配できる。
ミサト  あら、大変! すぐ、みんなに知らせなきゃ!
リョウジ 遅いんだよ、君は、どんな時代に生きてる?
ミサト  ……………………