〈「03年ごろ(中略)小室がスタジオで作曲していたことがあり、
たまたま出入りしていた組織の人間が写真を撮った。実はそこに、知られては困る小室の姿が写っていただんだよ。
この写真をネタにして小室は関係者にゆすられ、どんどん金をむしり取られた。
あげくに一緒に事業を始めることになり、不利な条件で契約を余儀なくされた。
当然、小室の資産は億単位で抜かれていったわけだ」〉

 別の筋からの具体例は──。

〈「確か、90年代半ばごろの話だ。
当時、小室の交際相手だった華原朋美がブレイクする少し前、小室は親しいダンサー仲間の女とつきあっていた。女は友人たちに、
自分と小室のベッド写真を見せびらかして自慢をしていた。
ところが、その写真の存在が友人を介して、ある組織の知るところとなった。
すると『女を捕まえて写真を回収しろ』との指令が出たばかりか、300万円の懸賞金がかけられるほど大騒動になった」〉

 こうして裏社会では“おいしいお客”との評判が広まって言ったという。

 今から振り返れば、98年、香港に総合音楽プロダクション会社を設立に失敗し、
70億円以上の損失を出す事業に失敗したあたりが、
転落のターニングポイントだったといえるだろう。

 小室の周辺ではキナ臭い話が常に飛び交っていたのだ…。

 日本を代表するスーパースターが堕ちた「天国から地獄へ」のスキャンダル大事件。それは芸能ビジネスに潜む深い闇を象徴する事件でもあった。