なお、武装勢力は、国家が成立するまでの戦争状態では序列の頂点にいるが、国家が確立すると官僚に実権が移る。
その後も戦争状態よりも平和な期間の方が長いので、官僚が実権を握り続ける。そうなれば、再度、戦争状態になっても
官僚支配は変わらず、武装勢力は官僚の下orよくて横並びの位置に止まる。

それに対して、金融勢力が君臨する市場では、市場競争が(戦争状態が非日常であった古代と違って)日常的に存在
している。従って、市場社会では、金融勢力が常に頂点に君臨し続ける。しかし、金貸しは決して社会の表には出てこない。
その意味では、古代より近代の方が、支配勢力の力の蓄積はより巨大なものとなり、かつ、表からは見え難くなっている。

ロスチャイルドやロックフェラーに代表される金融勢力=金貸しは、近世以来、配下に諜報・工作機関を持ち、目星をつけた
政治家や官僚や学者を、一般的には利益誘導によって、勝負所では買収と脅迫を使い分けながら、支配し続けてきた。
その力は、王室さえも操れるほどである。

マスコミにいたっては、利益誘導や脅迫による支配だけではなく、金貸しが直接的に経営支配しているケースが多い。
要するに、力の頂点に君臨する金貸しが、政治家や官僚や学者やマスコミ等の統合階級を支配し、その統合階級が大衆を
法制支配+共認支配しているというのが、現代社会の基本構造である。