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日本で皇族から臣籍降下した一族に源氏がおり、清和源氏とか村上源氏とかが有名であるが、
源氏の称はさかのぼると中国起源だったりする。
中国最初の源氏は源賀という人で、もとの名は禿髮破羌といった。禿髮?檀の子にあたる。
禿髮?檀は五胡十六国のひとつ南涼の最後の王で、西秦の乞伏熾磐に滅ぼされた。
?檀が殺されると、子の禿髮破羌は北魏に逃れた。北魏の太武帝は「卿と朕とは同源である。
区別するために姓を分け、今から源氏とすべし」といって、禿髮氏に源氏を名乗るよう命じた。
南涼の禿髮氏と北魏の拓跋氏は、鮮卑のうちでも同族の出で、禿髮も拓跋も同じ音を漢字に写したものとみられている。
源賀はのちに北魏の太尉・隴西王に上った。子孫の源乾曜は、唐の玄宗のもとで宰相に上っている。

宣和堂宣和堂 2006/09/25 00:10
皇族の姓を元氏にしたので、同祖の禿髪氏も音通の源氏にした…とかそう言う話でしたっけ?

nagaichinagaichi 2006/09/25 01:25
拓跋氏が元氏を称したのは、北魏六代孝文帝のときの太和二十年(496)で、禿髪氏が源氏を称したのは、
三代太武帝のときなので、正史を素直に読むと源氏のほうが成立が早いはずです。
「皇族の姓を元氏にしたので、同祖の禿髪氏も音通の源氏にした」という逆順の話ですが、
僕も聞いたことはありますので、そこらへん何かありそうな気はします。

http://d.hatena.ne.jp/nagaichi/20060924/p1