信用調査会社の東京商工リサーチによると、大阪府堺市に本拠を置くバス運行業の「あじさい観光株式会社」は、1月6日までに事業を停止し事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入ったことが明らかになりました。

2014年に設立の同社は、大阪〜白浜間(和歌山)や大阪〜東京・千葉間の高速乗合バスを主力に観光バスや貸切バスの運行を手掛け、大型バスを中心に19台を保有し、近年は外国人観光客によるインバウンド需要もあり業績は好調に推移していました。

しかし、新型コロナウイルス感染症の影響による渡航制限で外国人観光客の需要が消失したほか、外出自粛ムードによる国内旅行の需要落ち込みで売上が急減したため、資金繰りの行き詰まりから事業継続を断念し今回の措置に至ったようです。

負債総額は約5億円の見通しです。