惑星ソラリス
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原作:スタニスラフ・レム「ソラリスの陽のもとに」
/脚本:アンドレイ・タルコフスキー、フリードリヒ・ガレンシュテイン
/撮影:ワジーム・ユーソフ/美術:ミハイル・ロマージン/音楽:エドゥアルド・アルテミエフ
[キャスト]
ハリー:ナタリア・ボンダルチュク、
クリス:ドナタス・バニオニス、
スナウト:ユーリー・ヤルヴェト、
アンリ・パートン:ウラジスラフ・ドヴォルジェツキー、
サルトリウス:アナトーリー・ソロニーツィン、
クサスの父:ニコライ・グリニコ
1972年/モスフィルム製作/長編劇映画/35mm/シネマスコープ/カラー/165分/2部作
1972年 カンヌ国際映画祭審査員特別賞、国際エヴァンジェリー映画センター賞
配給:ロシア映画社/日本公開:1977年
82〜83年頃、年末年始にCXの深夜に放送した時はノースポンサー放送で
やたらキッチンペーパーのCMがヘヴィローテーションされていた。
吹替版もやたらとあのテーマソングが流れて寝かさない工夫wがされていたな。 私も地球のシーンが好きです。
川の中の揺れ動いていてる藻。馬。首都高のシーンなど。 >72 オバハンはスナウトじゃなくてサルトリウスだった方だお。 ttp://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20060328i4z1.htm
「ソラリス」SF作家スタニスワフ・レム氏死去
スタニスワフ・レム氏(ポーランドの有名なSF作家)が、ポーランド南部クラクフの病院で死去。84歳。
助手が27日明らかにした。死因、死去した日時は不明。
1921年9月、現在のウクライナ東部リボフ生まれ。39―48年までクラクフの大学で医学を学び、その間、46年に作家としてデビュー。
卒業後は科学の研究助手を務める一方で独学で天文学や哲学などを学んだ。
代表作「ソラリスの陽のもとに」(65年)「宇宙創世記ロボットの旅」(73年)は40か国語以上に翻訳され、世界で2700万冊以上売れた。
「ソラリスの陽のもとに」など映画化された作品も多い。
2006年3月28日1時23分
>>104
なんでオバハンに替えちゃったんだろうね。
ハリウッドってすぐメインの人物に女性を加えようとするね。 >109
それは、いろんなところへの配慮だよ。
何かと差別と騒ぎ立てるから。 リメイク版はスナウトとサルトリウスの役回りがどちらかといえば
オリジナルと逆な感じがして違和感があった。
ハリーももう少し儚げな感じの人がよかった。
3年くらい前までのアンハサウェイくらい若ければなあ。
リメイク版のハリーの女優はローニンなどでのたくましいイメージが強すぎた。
ライトサーベルくらい出せよな。
特撮班は何をやっている。 ライトセーバー + ビームサーベル = ビームセーバー ハリーはCG。実は存在しない。
ソ連が2001年に対抗するために全技術を投入した。 タルコフスキーの描く人物は、19世紀のロシア文学に出てくる人物です。
出てくるひとたちの苦悩ぶりは人間存在の深みからのあがきです。
タルコフスキーの素晴らしさは、ショットにあります。
力強い絵が作れる監督が映像作家として生き残れるですね。
ソラリースの図書館浮遊シーンでブリューゲルの絵が出てくるのはなんで? >>116
ロシアの故郷と大地への、根源的な生への郷愁としてです。
その後に訪れるハリーとクリスの無重力の中での空中浮遊には、
タルコフスキー芸術特有の、至福感が表現されています。 「2001年宇宙の旅」を楽しく見ることができた21歳男です。
「惑星ソラリス」未見ですが、機会があったら観てみようと思って
います。あいにく、近くのレンタルショップに置いていないんですよね・・・ >>118
タルコフスキーは初めての科学設定となる「ソラリス」の撮影へ入る前に
当時の良質と考えられる西欧のものも含むSF映画をモス・フィルムの許し
で鑑賞しまくったそうですが、ほぼ最新作だった「2001年のオデッセ
イ」を批判したのは有名な話です。タルコフスキーは「ソラリス」でSFを
撮る気など毛頭なかったのです。
でも両作品とも、懐の深い作品です。 ほー、そうなんですか。
タルコフスキーが2001をどう批判したのか知りたいです。 >>120
キューブリックの描いた宇宙はリアルなほど、音からも遮断され
左右対称の西欧絵画的美意識によって構築されていましたが、こ
の無機質さがタルコフスキーには理解できなかったようですね。
タルコフスキーが「ソラリス」で描こうとした宇宙は内宇宙であ
ったから特に理解しがたかったのではないでしょうか。そういう
意味ではレムとも対立していたわけです。 最近レムさんの新訳原作本を初版で入手したので読んでる途中なんだけど…
筆者入魂の作品を他人に筋骨脱退されて、しかもレイプされた相手の作品が
時に原作を上回るくらい称賛されてるんだもんなー。
怒るというか悔しい気持ちは相当なものだったんだろうね。
『シャイニング』の場合のキューブリックとキングのケースに似てるかもだ。
原作だとまるで出てこない親父や地上でのシーンなんかレムさんからは
批判されてたけど俺的には最初の30分のマターリしてるところや、
ケルビンがクリスに昔のホームムービーを見せるところが大好き。
吹替え版ヴィデオはいきなり場違いな繋ぎのナレーションの直後
ソラリスステーションの場面から始まるのですごく悲しかった(むろん
首都高のシークエンスもカット)。 >>122
おー、それは12チャンネルで昔午前中に流れたバージョン
ですよー。LD発売当初に1〜2万円ぐらいしたやつだ。
今考えると、酷いもん出していたよなー。
IVCのんはRUSCICOだかのロシアマスターをそのまま使ってるからか
米・仏のダブがついてるんだね。
なぜか米版吹替で視聴してたら突然ロシア語に戻るんだけど仕様?
どうせなら日本語吹替もつけてくれればなあ。 ようやくDVDを見た。劇場で見るべきだね。
人間造形はソダ版のほうが好き。主人公が大人だし、
他の乗員とは打ち解けがたいから、
ハリーが大切なパートナーだと際立つし。
シェイクスピアものみたいに、古典として
色々な人が作ってもいいと思った。 リメイク版はサルトリウスがオバハンになってたり、
スノウがお客になってて(あの人の挙動はタランティーノの真似をしているの?)
意味のない改変にがっかりでした。
タルコフスキー版、ソーダーバーグ版とも原作者は気に入らず逝ってしまった。
生誕100周年あたりに彼の意を組んだ決定版をもう1回作ってあげてほしい
(原作の存在を重視しなければタルコフスキー版は白眉) 今、タル版を見終えたところです。ソダ版を気に入っていたので期待してましたが、
期待以上でしたね。
ハリウッド映画を見慣れた目には多少かったるく感じる箇所もあったけど、
こういう人間の本質を描こうという姿勢の映画は大好きです。
宗教がかった音楽もいいですね。
絵画や小説で巨匠の大作を鑑賞した時のような充足感があった。ってほめすぎ? "タル版""ソダ版"とか
頭悪そう
実際悪いんだろうが ところで角川書店から出ているやつは、買いなのでしょうか? >131
買いだよ。あの値段で猿の惑星も付いてくるしw ふーむ、128〜132あたりの遣り取りを見てると、
人間性の暗部が垣間見えるようだ。
まさに「ソラリス」だね。 ラストはクリスの脳電図から造られた島の一つと解釈してましたが。
勿論あの島にいたクリスもニュートリノ系で、その後無数に出来た島にも彼らが生まれていると。 どこかの大きな会議室で、というか空港の待ち合い所みたいなところ。
立派な髭をたくわえた男から
喋りはじめます。
「探検21日目に 生物物理学者のフェフネルが
ソラリスの海上を飛行調査しました。
しかし、16時間経過しても帰還しません。
探索機は深い霧にはばまれつつ
逐次戻りましたが
バートン機だけ遅くなりました。
結局日没後に戻ったのですが
彼は錯乱状態で走り去ったのです。
宇宙飛行に11年の経験をもつ彼が
よほど異常なものを観たのでしょう
その後一度も宇宙飛行に出てませんし
窓にも近づきませんでした。」 ヒゲ「あとで療養所から手紙をよこし
自分の観た重大な事実を
発表したいと言ってきました。」
聞き手であり審査委員長のような、まゆげが一本に繋がりそうな男が
返事をします。「よろしい伺いましょう」
ビデオの中のバートン起立。
髪の毛は横分けでフサフサしています。
ビデオを操作するはげバートンは、
その映像に次第にいらいらしてきます。
フサフサバートンは発表します。
目はオドオド。
「私が機を降下させたとき
風が出てきて横揺れしました。
そのため操縦に気を取られ
外を見られないでいたら
霧の中に入りました」 一本眉毛「普通の霧ですか?」
フサフサバートン「いいえ、地球上の霧とは違って、コロイド状のものです。
粘度が強く、その抵抗のため、プロペラの回転が落ちてきました。
太陽もかすかに赤く見えるくらいでした。
30分後、霧のないところへ出てきました。
直系数百メートルの円い空間です。
そのとき海の変化の状態に気づきました。」
「波は消え、表面が透明となって底の泥が見えました。
その泥状のものが浮き上がって輝きました。
やがて沸き立ち煮詰めた砂糖のように見えました。
泥状のものは凝固して大きな塊となり
いろんな形をつくりはじめました。」
フサフサバートン、報告を続けます。
「そのときまた風がおこって機体が揺れました。
再び下を見ると公園のような光景があらわれました。」
「公園?」
ビデオに釘付けのクリス。
ビデオ内の会議もザワザワ。 「御静粛に」
バートン「木立も生け垣も小径も
全て同じ物質からできていたのです」
一本眉毛「植物は葉をつけていましたか?」
バートン「いや、ただ形だけのものです。
やがて、ヒビが現れ、そこから泥が吹き出てきました。
再び溶けて崩れたのです。
その様子は撮影してありますから、
ごらんになれば納得していただけると思います」
発表する間のフサフサバートンは始終ビクビクしていて
後ろをあるく人物にもビクっとして、報告が中断します。
一本眉毛「それでは話はそれくらいにして、そのフィルムを見ましょう」
ヒゲ「ではそれを映写してください。たのしみだ」 「惑星ソラリス」とは、あまりにも深い『愛』の映画のことだ。 >>131
スクイーズじゃないし。巨大な字幕。やめておいたほうがいい。
かといってIVCは本編が2枚に分かれてる最悪仕様なんだよな…
さあこれからというときにしこしこディスク架け替えるの萎えるんだよ。
おまけにあの長い注意書きがスキップできねえ。
クラテリ盤最強ってことで。 最初に出てくるでかい犬はホームムービーでオカンが抱いてた犬が大きくなったもの? この映画大好きなんだけど、ネットでレビュー見るとみんな
最後がワカラネーっつっててびっくりだ。ソダーと同じバッドエンドの人多いし。
しかも本は最後がまるで違うと知って2度びっくり。
本のほうは、あくまで第3種”異性人”との話なんだな・・・
最後って地球に帰ったんだろ?セリフでホームシックなこといってたし
ソラリスに一度も降りて調査もしてないのに、なにもつけずにいるのはおかしい。
地球に帰るため機内で眠りについた→ソラリスに主人公の願望(父親との和解)が現れたと解釈したよ。
でも、BGMがホラー調で普通はソラリスに残ったみたいに感じるよな、これ。
ワザとだろうけど。
なんといっても、ソラリスの父親が雨に打たれてる描写に感動した。
あれって冒頭の、主人公が雨に打たれてる場面とリンクしてる。
しかも雨が部屋の中に降ってて、酸性雨?なのか煙あがって溶けてる。
SF的なリアリズムにもぱっと見みえるし、その実内面を表してるんだよな。
雨=心のキズで、主人公が父親も同じ心のキズ(恋人をなくしたように、母を
なくしてる)を持ってることに気がついて、ソラリスで神に祈るように跪く。
宗教入ってるんだよな。でも、2001年宇宙の旅で最後、まるで神を
発見したように驚いて終わるのと違って、ソラリスでは偶像と崇めていた恋人とは
やっぱり一緒になれず、宇宙に探していたものはなく「人間」の元に帰る。
愛っていうか、自己愛=人類愛のすごく普遍的なテーマ。
他のSF映画でも見たりするけど、もしやこれが原典?
父親&息子、男&女、科学者&主人公とか、相容れないもの達との関係を描いてる。
最後らへんの、主人公とそりの合わない科学者がドアを開けようか躊躇してるところが象徴的。
内的宇宙のSFって言われるけど、むしろ古典SF小説はそうだと思ってたが違うのか。
もしかして、この映画からきてるのか?神林長兵衛とかそうだけど・・・
宇宙の表現が、どのSF映画よりもリアルだとおもった。(行ったことないけど;;)
ソダーバーグのなんて狭い狭い、ただのセットだよ。最初に恋人を乗せちゃう小型ロケットはよくできてたけどw
テメーで書いてて思ったんだが、
SF小説やら映画やらで、主人公が自問自答するのってお決まりなんだが
・・・もしやソラリスから来てるのか??
初代スタートレックでも神様でてきちゃったりするwし。
長い駄文ごめんなさい。あーソラリスで語りてえなあ。
家族に見せたらみんな寝ちゃったyow しかも間違えてた・・・主人公の恋人じゃなくって奥さんだったね
タルコフスキーの「惑星ソラリス」においての父親は、タルコフスキー
の実の父親で詩人のアルセニー・タルコフスキーへの想いが投影されて
います。スターリン時代には当局から弾圧を受けたり、息子タルコフス
キーとは幼い時に両親の不和で離別しています。
またタルコフキーの宗教的投影はキリスト教でも、ロシアギリシア正教。
当然三位一体における神=父ともダブルイメージとなります。
「惑星ソラリス」で最期に現れる地球の一部は、クリスの意識から抽出
したデーター、すなわち妻ハリーへの想いをソラリスの海に投射した為
に化学反応して出現した、ある意味愛の結晶ですので、人類創生の奇跡
に値する、おそろしく奥深いイコン的ラストシーンなのです。
タルコフスキー映画によく登場する犬は、大いなるものに従順であり続
けるあらゆるものの象徴を意味します。
おーっ、書き忘れました。
タルコフスキー映画「惑星ソラリス」における三位一体。
父=ソラリスの海、ロシアの大地、クリスの父
子=クリス
聖霊=ハリー、クリスの母
ラストでこれらすべてが、一体化するわけです。
宗教弾圧の激しかった旧ソヴィエト体制下で、この作品が理解されなかった
のはある意味当然で、カトリックの西欧圏ですぐに受け入れられたのは当た
り前のことだったのです。 ちなみに、個人的意見ではありますが、ソーダーバーグ版「ソラリス」
はタルコフスキー版にあった奥深い精神性を、一夫婦の物語に限定して
しまったために、幅の狭い出来になってしまったと発言させていただき
ます。 へー、カソリックこの映画受け入れたんだ。最初に頭の固い科学者を否定してるのが
気に入ったのかなwあの冒頭で原作者は怒っただろうな・・・
でも、ソラリスはクローンにつながりそうだがいいのかw
父親をゼウスに例えてるワリには、ひどい人間に描いてる。偶像崇拝禁止とはいえ。
宗教の基本にある「神は目にみえず人は神になれないが、心に住んでいる」を思い出して
やっぱ宗教の原点は人間愛だよなあとおもた。
>人類創生の奇跡
いやー、それは飛躍しすぎじゃないかな。それこそ主人公が生き物の創生主に
なるわけだから宗教に反する。
これは自分の作ったまさにこの映画とかけてて、それとつなげて
芸術への敬愛を表してるんじゃないかな。
宗教では芸術は神が宿るといわれるし、ロシアはまた芸術品を愛でる国だし。
当時ヨーロッパで理解されなかった絵とか、ロシアがかなり所有してたりする。
>犬
SFでもロボットとか、動物や機械を人間に例えることがあるな。
これから来てるのか監督がSFとかけたのか。
宗教ってなじみがないけどその実、基本的な部分は他の哲学やら青春映画での憤りと
寸分たがわず同じなんだなーとおもったよ。
これ見ると今ある宗教関係の映画が、いかにこむずかしくケムに巻こうとしてるかが分かる・・・
ソダーバーグのはひどかった。あれは真ん中眠っちゃって最初と最後しか見てないと
ああいう解釈になるwセリフは無意味なものばかりだし。(それこそケムに巻こうとしてる
ジョニーディップが主演した、ノイズってC級映画思い出した。
あれもよく考えたらソラリスをサイコホラーにしただけか。 うあっまた間違い
>SFでもロボットとか、動物や機械を人間に例えることがあるな。
→SFでも人間をロボットとか動物、機械に例えることがあるな。
>当時ヨーロッパで理解されなかった絵とか
って書いたけど、絵が描かれた当時て意味ね。
ダメだな・・・慣れない長文書いたらいかんな。 >>153
人類創生の奇跡の部分は、レムの原作の最後の部分にそれに似た記述が
あったのでそう書きました。もう二十数年前に読んだきりなので、記憶
も不確かかもしれませんが。
それとさっきの宗教の部分に関しては、ただそれだけのことに拘らずと
も良いのです。タルコフスキーはどちらかといえば汎神論的ですし、昔
の作家主義派の監督ですから、個人的な経験が作品の中へ色濃く反映さ
れているので、彼の人生自体が映画という芸術媒体を通して、高い精神
性へ昇華されているのです。
あと監督自身は「惑星ソラリス」は失敗作であり、撮りなおしたい意向
があったようです。宇宙ステーション内部の電気機器で固められた空間
が酷く気に食わなかった。というよりもタルコフスキーはそういった空
間が自分の作品の中に登場すること自体が嫌だったようで、そもそもSF
を作る気は後の「ストーカー」に及んでも殊更なかったのです。
是非とも「ノスタルジア」を今度鑑賞してみて下さい。
小説のほうは、宗教じゃなく哲学のほうでオチもクローンネタだろうけど
(どっかで、第3種の対応に共存か対立かしかないのでこれを書いたとあった)
でも宗教に反するかどうかかんがえてると、スナウトの描写はまさに「無神論者」だなあ。
宗教弾圧されてたことを考えると、むしろ一般人はそういう人が多かったかもですが。
>ソラリス失敗作
監督と原作者以外は、そう思わなかったみたいだね。
映画のストーリーやら美術やらのオマージュは数え切れないし。
きっと監督は、地球からソラリスに行っても、地球となんら変わらない場所で
撮りたかったんだと思う。でも監督の不本意で、むしろSF表現に影響を与えたのは
興味深いよ。
この映画、たしかに人の価値観によって変化するだろうね。
作品自体がソラリスみたいなもんだな。見た人間の心の中を映してる。
スナウトの立場だとしても、それでいい、むしろ皆同じだと映画でいってるし。懐深いわ。
>タルコフスキー他作品
どこにもおいてませんよ・・・ 2001年宇宙の旅といちいち比べるのもあれだが、やっぱ見たのだろうか。
最後のミスリードらしき、ソラリスに残ったような描写は、当時のSF小説等の
宇宙人を神に近いものとして存在を信じる、都合のいい偶像崇拝
(いまはアメリカでは宇宙教が流行ってますな)に対する皮肉にもとれる。
2001年〜はだからあまり好きにはなれない。表面だけのアメリカSFなので。
ティムバートンもマーズアタックで辛辣に皮肉ってたけどw
でも理論的にリアルに考えると地球に帰ったのだと分かるのが・・・面白い。
リアリストを気取って主人公の心情を理解しないと逆に妄想にとりつかれて宇宙に取り残されるって
バートン以上に辛辣だなあ。ソダーは被害者の一人だな・・・
ある意味、ロシアとアメリカの宇宙関係での争いも関係してたのか。
監督のSFへの独自解釈と独自の道をいったSF美術がうまくかみあって新しいものを生み出してる。
だらだらとゴメンナサイ。
この映画で語ることに飢えてたもんで;
キューブリック「2001年のオデッセイ」は、タルコフスキー「惑星ソラリス」
とは、目的が違うと考えます。この場合、原作者との関係は別にしておきます。
「惑星ソラリス」は先程述べたような形ですが、「2001年のオデッセイ」は、
モノリスに神の見えざる手としての、進化のヴィジョンが託されています。
すなわち人類の発展の歴史は進化によるものだったが、それは暴力の歴史であ
ったわけで、いかに人類がそこから抜け出し新しい理想的存在へと飛躍すかが
語られています。
ですから現行の人類よりさらに発展した存在としてのスターチャイルドが、地
球を見下ろし、これからどう地球に新しい方向性を与えようかと思案している
ところで映画は終わるのです。
この作品が制作されたのは冷戦時代の悪夢がまだリアルに続いている時代。キ
ューブリックにしてみれば「博士の異常な愛情」の次回作だったわけですから
そういったテーマがあったわけで、けして観念的で抽象的な作品ではありませ
ん。映像言語に訴えるキューブリックは、わざわざ言葉で説明しなかっただけ
のことです。 ちょっと書き足しておきます。
リアリストのキューブリックは、人間がいうところの神とはすなわち
進化の行程のことなのだという答えです。 タルコフスキーがSFを撮るつもりはなかったという話を邪推してみただけなので。
目的は同じだと思いますよ。人間が、宇宙に出たら一体どうなるか。
2人とも「何か」を見つけたいわけですし。ただ、キューブリックは宇宙で何かを手に入れることが
できると考えてるようですが、タルコフスキーは、人間を救うのは人間しかいないという結論に至る。
その違いじゃないでしょうか。
ソラリスは宇宙に出て進化するどころか、堕落し過去の幻影を追いかけますし。
2001年〜は当時のSF小説の思想をそのまま受け継いでますよ。
小説といえど、本当に宇宙人と会ったらどう対応するべきかなどを論じていた世界ですから。
その宇宙教が、ちょっと好きではないのでね。
私個人がソラリスとそれに影響された創作が好きだっていう話なのであしからず。 あいかわらず言葉足りないのですが、SFは好きなんですが
ソラリスを見てしまうと、ただ宇宙に夢を見たり人間より地球外生物を信じたり
するのが安直におもえてしまうんですよね。
ただソラリスって映画が好きなだけです。 最後のシーンで嫁とオカン(の、にせもの)が出現しなかったのはなんか寂しかった
犬すらいるのに >宇宙教が好きではない
フィクションの世界で可能性を探る作家たちは尊敬してますが、
ただアメリカSFには本当に宇宙人を神聖視している人たちが多く、そういう宗教がかなり主流なんですよ。
あと、キューブリックはやはり人間に絶望していたとおもいますね。
そこがあまり共感したくないところなのかもしれません。 >>166
「相手のことを本当に思っていたら、立ち去るはず」と言っていたとおり
いなくなったし、あの時出てこないことでもう過去を振り返らず帰るということを
暗示してたんでは リメイク版の中古サントラがアマゾンで破格の値段なんだけど、
他に買える所はないだろうか。ダウンロード販売も探してるんだけど見つからない リメイク版のハリーが浪人とかで逞しいイメージのある女優が演じてたので終始違和感が拭えなかったので残念。
もう少し若妻って感じの儚げな人がよかったんだけど。
ジョージ・クルーニーのクリスは「きれいなケルビン」って感じで悪くなかったけど。 ソラリス中盤と図書室のシーンで出てくるホームビデオのシーンは誰が撮ってるのか
昔から疑問だった。
バートンのソラリス報告の場面も記録映像にしては視点が妙だ。
フタバ某とかいうヒョーロン家は「ソ連の愚昧な民衆でもわかりやすいように
付け加えたシーン」とかいってるけど、あれ原作にも出てくるんだよねw ホームビデオ・・・いやホームムービーが
撮り方がうますぎてプロの撮影といった感じw クラテリの音声解説、学生のための講義みたいで
お勉強してる気分になってくるw
>>169
SF板から来た? あそこでブツブツぼやいていたのは私です。
Ituneで出してけれという感じ。 あと、タルコフスキー版の女の子は、いかにも脳内ですね。 先月スカパーでやってたのを見たけど、あまりの退屈さに1時間経った
ところでスイッチを切った。駄作だろ、これ。 宇宙へ出かけてったら(未来の暗示)封印したはずの自分の過去に直面してしまう
というレムの方法がスンバラシーと昔まだ高校生のころ思いました
でるそばから短編いっぱい読みました、もうわすれっちゃたけどネ 記録映像のオカンも家に飾ってるオカンも笑ってないね。
嫁みたいに不幸だったんだろうか? ロシア人は笑わないよ。基本的に寒いから
顔が凍るし、口をあけるとヤヴァイ。 前から思ってたんだけど、
「惑星ソラリス」はタルコフスキー作品の中では評価低い(本人はいいとしても、ファンが)のに、なぜ書き込み多いの?理由は? >>186
“評価が低い”というのはあなたの主観なのでは?
少なくとも俺にはそう思えたことは一度もないけど。
タルコフスキー作品のなかでもかなり人気でしょ、ソラリス。
原作ファンが貶してるかなにかしらんけど、一部の強烈な
アンチが存在するからそう見えるだけなのかもね。 アメリカ映画とは違う、ヨーロッパ映画とも違う、スラブ世界の雰囲気が
独特だと思ってみた記憶がある
首都高、四谷見附あたりもでてくるし、当時なんか、くすぐったい誇りのようなものを感じてた
東京も未来都市かよ、って >>187 ありがとう
人気か、なるほど。一種、アイドル的に愛されているのかな。
評価に関しては、そうかなあ。「鏡」や「ノスタルジア」が一般に彼の代表作として胸を張れると思われていると思うけど。
あと、アンチって何に対しての?分からないので…
少なくとも一般的には“一番有名”だと思うんだが?事実として。
でもって“アンチ”というのは
お前みたいに、ソラリスを低く評価したがる奴のことだよw ハハ、なるほどなぁ、リクツたわ。スルドイ、スルドすぎる!
なあ、そうだべ、よかった、よかったぁ。なっ! メデタイ!まずはメデタイ!! >>190 “お前”って…まあいいけど―ありがとう!
なんか誤解されているのかな
みんな、喜々として「惑星ソラリス」について語っているのを見て、タルコフスキーファン(タルコフスキーが好きということは〈芸術志向〉だと思う)にとって、〈鏡〉やその他の作品でなく、この作品の何が特段に魅力なのかなと聞いてみたかった―だけ。
私の好みは、すました作品よりエンターテイメントしてる「僕の村は戦場だった」。ソラリスのファンに親近感があるんだけど。 Director - filmography (sorted on weighted rating)
http://us.imdb.com/name/nm0001789/filmorate
1. (8.18) - Ivanovo detstvo (1962)
2. (8.10) - Stalker (1979)
3. (8.00) - Andrey Rublyov (1969)
4. (8.00) - Solyaris (1972)
5. (7.99) - Zerkalo (1975)
6. (7.89) - Offret (1986)
7. (7.80) - Nostalghia (1983)
8. (7.27) - Katok i skripka (1960)
9. (7.09) - Ubiitsy (1958) >>192
まぁ、グローイング・アップのくくりですかな
タルコフスキーに似合わず爽やかな青春映画
ラストの海で泣けました ↑
一応いっとくけど、嘘だよーんw
(野暮な人もいるんで) Ubiitsy (1958)
この作品は観たことがないなぁ・・・ >>197
短編の「殺人者たち」でしょ
以前NHKのタル特集で見た覚えがある >>198
どんなお話ですか?
アウトラインとか印象とか教えていただけないでしょうか。 >>199
安食堂にて二人の殺し屋が目的の人物を探しに来る
という殆ど会話だけの地味な話です
読んで無いけどヘミングウェイの原作通りなのかな
タルコフスキーらしさと言えば
冒頭の食堂にゆっくり入って行く主観カメラがそれっぽいかなぁ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています