欅坂46「ヒールの高さ」

朝の駅に電車が着くたびエスカレータに溢れる人よ
モノクロの服は誰が選んだのか

就職してまだ一年では学生気分抜けていなくて
自分の肩書も忘れてしまう

子どもの頃に何になりたかったかって
思い出せないのはきっと逆に気付きたくないから

ヒールの高さの分だけ大人にはなったけど
手の届かない何かがあるよ
あの空の真っ白な雲は
もうどんな形にも見えないよ

アスファルトは歩きにくいって
今になって気づいたけれど
靴擦れなんてやがて慣れるのかな

言われたことただ言われたまま
意見なんかは聞かれてないと
ようやくわかったら一人前だ

人間関係いくつになっても同じさ
微妙なバランスをとって誰とも揉めないように

ヒールを脱いでしまったらきっと楽になるのに
ちゃんと我慢をするのが大人
つま先が痛くなってきて
もう遠い場所には行けないよ

嫌いだった学校によって
なにもわかってない後輩に人生とは
偉そうなことを言ってみたくなった

ヒールの高さの分だけ大人にはなったけど
手の届かない何かがあるよ
あの空の真っ白な雲は
もうどんな形にも見えないよ

大人だし…