団子屋の看板娘理佐ちゃんは天地開闢以来の美人とここら辺では評判の美人だ

一方の俺はと言えば・・・

家出同然に故郷から出てきて理佐ちゃんの団子屋の裏にある工場で職工の身だ

今時身分違いなんて恋を諦める理由にはならないが


「おい理佐ちゃん、理佐ちゃんは俺のお気に入りだから観光気分で超幸せ人生楽しんできな」 

なんて神様に言われてこの世に生まれて来たとしか思えない理佐ちゃん

だって天地開闢以来と評される美貌だけじゃなくて

本当はめっちゃ優しくて気が利くくせにそれをぶっきらぼうな態度で隠してしまう不器用な性格

馴れた人には強気な性格と負けず嫌いに相応しい暴言癖
そのくせ人見知りが激しいから馴れてない人の前では地蔵になっちゃうギャップ萌えな内弁慶

そして時折見せる守ってあげたくなっちゃうぽんこつぶり

他にも引っ込み思案拗らせてて自分の意見を言えずに回りに流されやすいだとかそのくせ愛情表現が激しすぎだとか

とにかく魅力の塊なわけさ

そんな理佐ちゃんは神様に愛されてるとしか思えんわけよ

だから結婚なんてしたいなんて思っちゃいけないわけ

俺のようなしがない職工の幸せには縁遠い人生に愛しの理佐ちゃんを巻き込めないじゃん

だから窓から見える理佐ちゃんの部屋を覗くだけでいいんです俺は・・・


なんて理佐ちゃんの部屋を覗こうとする俺に

「覗いてんじゃねーよ」
なんてドス効かす理佐ちゃん

「すんません」 
理佐ちゃんのドスに食いぎみに謝罪の俺

「今日は謝ったって許してあげない!毎日毎日覗いてるせいで長々と私のこと説明出来るようになっちゃてるじゃん!」
なんて人見知りの内弁慶なくせに何故か俺には強気な理佐ちゃんだから好き