X



トップページ欅坂46
536コメント547KB
【物語】欅坂46orけやき坂46の小説 ★5【エロも可】
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/05(日) 11:27:24.13ID:m3whxP64d
素人レベルからでも投稿できる小説スレです 
ただし投稿作品に対するすべての中傷は禁止です
投稿者は多大な時間と労力をかけて 
作品を投稿していますのでご協力をよろしくお願いします 

この度小説スレと原案ありスレを統合しました 
以下は原案ありの簡単な説明です 
インスパイア、オマージュ、パロディ、パクリ、何でも結構です。 
その原案も小説、戯曲、映画、テレビドラマ、マンガ以外にも、ルポルタージュやテレビのドキュメンタリーとかでもかまいません。 
テーマだけでもOK、冒頭だけでもOKです。 
少しでもかすったから原案ありだと書いた当人が主張するのなら、そう見なしてあげましょう。
「『パクった』と言ってるけどさ、全然パクってなく、それはお前のオリジナルじゃん」という非難はやめましょう。 
あとは作家さん各々の良心に従い思うままに書いてください 
最後に、このスレの投稿される作品はすべてフィクションであり 
実在する人物や団体や建物等との関係は一切ありません 
VIPQ2_EXTDAT: checked:vvvv:1000:512:----: EXT was configured VIPQ2_EXTDAT: default:vvvvvv:1000:512:----: EXT was configured

前スレ 
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1526544567/
【過去スレ】 
【物語】欅坂46orけやき坂46の小説1【エロも可】 
https://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1518781547/ ;
【物語】欅坂46orけやき坂46の小説 ★2【エロも可】 
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1518781547/ ;
【物語】欅坂46orけやき坂46の小説 ★3【エロも可】
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1520727452/
☆原案ありスレ☆ 
【原案ありの】欅坂46orけやき坂46の物語【パクリ】 ★3 
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1509750393/ ;
【原案ありの】欅坂46orけやき坂46の物語★2【パクリ】 
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1509198143/ ;
【原案ありの】欅坂46orけやき坂46の物語【パクリ】 
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1502756305/ ;
☆一般的小説スレ☆ 
【物語】欅坂46の小説 ★7【エロも可】 
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1507808924/ ;
【物語】欅坂46の小説 ★6【エロも可】 
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1499810853/ ;
【物語】欅坂46の小説 ★5【エロも可】 
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1498988596/ ;
【物語】欅坂46の小説 ★4【エロも可】 
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1496452705/ ;
【物語】欅坂46の小説★3【エロも可】 
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1493391840/ ;
【物語】欅坂46の小説★2【エロも可】 
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1489546278/ ;
【物語】欅坂46の小説【エロも可】 
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1487327352/
【このスレにかかっている2つの呪い(笑)について】 
◆文字数制限◆ 
スレの性質上、長文レスが多くなることが災いして、スレの途中から1レスあたりの文字数制限が発動します。 
この制限はスレが進むにつれ更にどんどん厳しくなり、最終的には1レスあたり3〜5文字までになる予定(笑) 
この呪いに対抗する術はありませんので、発動後は、長い作品の場合は適宜分割レスを活用してください。 
また、この制限がある程度進んだところで次スレが立つかも。 
◆埋め立てですか?◆ 
ある程度の長文のレスがいくつか続くと(目安としては4〜5レス程度)、このようなメッセージが出て次に長文レスが書き込めなくなる事態が出現します。 
この場合は1回短いレスを挟むと、また書き込み可能になります。 
自分自身で書き込んでもOKです。
0002名無しって、書けない?(千葉県)
垢版 |
2018/08/05(日) 16:12:41.37ID:riaQd59P0
とうとう5個目に。
0003南小谷の思い出(dion軍)
垢版 |
2018/08/05(日) 21:59:09.99ID:QiZhwL7y0
「お兄ちゃんとはどこで知り合ったんですか?」
ワゴンカーは古い住宅地と山間の
雪景色を駆け抜ける。
バックミラーを覗きながら妹は
興味津々と言った眼差しである。
「うーん、もともとは同じ大学で...サークルも同じだったから」
「そうだったんですねーで好きな所は」
「えっ、」
いま彼女が頬を赤に染めているのは
冬のせいだろう。
「優しい...ところかな」
首を傾げてシートの上で僕らは手を重ねた。彼女の手は酷く冷たかった。
「優しいねぇ」
「よそ見するなよ」
「大丈夫だって」
此方を見てきた妹にそう云うと
あの頃より慣れたハンドルさばきを
見せた。
「そういえば名前聞いてなかった」
無視しても構わないくらい
人通りの少ない交差点で妹は
彼女を見る。
0004名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2018/08/06(月) 09:13:26.07ID:uEh3ZOsu0
誰か
0005名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2018/08/06(月) 20:27:42.16ID:yujkN6g5a
>>4
とにかく毎日大量に投稿して投稿の敷居を下げるんだ
そうすればそのうち釣られて投稿してくれる作家さんたちも集まってくるさ

そしていつか小説スレの中興の祖になってくれ!





後を託す風な保守w
0006(dion軍)
垢版 |
2018/08/06(月) 22:01:02.10ID:uEh3ZOsu0
自転車の荷台に由依を乗せて家までの道を駆ける。僕らの街は港の近くにある。
大抵の家が漁業に関係する仕事に従事
しているが僕と由依の二人の家だけは唯一それに関係のない仕事に就いていた。
僕の父は街から十分程歩いた所の
スーパーに務め母は薬剤師で薬局務め。
由依の父は役所に務め、母は専業主婦。
僕らは家族ぐるみの付き合いをしていた。
亡くなった祖父の自転車は潮風に
錆び付いて車輪を動かす度ギシギシと不快な音をたてる。だけど新しいものに買い換えようとは一度たりとも思ったことがなかった。
「ねー、自転車新しいのにしようよー」
横向きに座り僕の背に持たれながら
由依は言った。
「んー、だってまだ使えんじゃん」
「時々すごい音するからさー」
潮風に負けないように由依は細い声を
目いっぱい、叩きつけるように言う。
「ところで由依こそいつ自転車買うんだよ」
「んー。」
何か考える風でもなく誤魔化すように
由依はトントンと僕の背中を頭で叩いた。
雨上がりのトンネルを抜け、山道を
ひたすら走ると峠に辿りつき、
そこを下ると港だ。
峠をゆっくりと僕はペダルを漕ぐ。
「ねぇ、遅いー」
パシパシと由依に背中を叩かれる。
「後ろに誰かがいるせいでペダルが重くて重くて」
「もう!」
今度はバシッと強く叩かれた。
僕は白い光に揺れる木々の葉から
零れる蝉の声に耳を澄ました。
蝉の声は幾重にも響き、その声と
真上の入道雲がこの街の短い夏を彩っている。
0007名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2018/08/06(月) 23:11:35.12ID:sJy4Tvg20
 
「おい」
「はい?」
「あんた舐めてんの?」
「は?」
「なにうちに黙って新作出してんだよ それも葵の」
「あ、ああ 出したけど
 別に茜にお知らせする約束なんてしてないと思うけど」
「じゃかあしいわ」
「あ、はい」
「トロいこと言ってると仙髄に五寸釘ぶちこんで一生勃起できなくさせるよ?」
「ひ、それは」
「射精もおしっこもいっしょになりたい?」
「嫌だ」
「じゃ言い訳してみなよ」
「で、でも何から」
「あんたさあモチーフがないと書けないって言ってたよね?」
「言った。。。」
「じゃあ聞くけど、あの作品はなんだよ」
「。。。」
「どっから出てきたって?」
「。。。」
「言えないなら言ってやろうか あれはあんたの実体験」
「なんでそれを」
「ふざけんなよ」
「す、すみません」
「あんたあれ書き上げてずいぶん嬉しかったんでしょ」
「そ、それは、確かに」
「阿呆面さらして『俺の念願だったんだよ〜』とか抜かしたんだって?」
「うああああ」
「ひよりちゃんゲラゲラ笑いながら教えてくれたよ」
「。。。」
「あんた若い子にはつくづく緩いね」
「ごもっともでござる」
「ないって言っておいてモチーフあったとかさ」
「いや、あの時は思い出してなかったから 時間すげーたってるし」
「思い出したら葵かよ」
「。。。」
「まあ念願なら勝手にしたらいいけどさ」
「。。。」
0008名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2018/08/06(月) 23:13:05.46ID:sJy4Tvg20
 
「それより」
「うん」
「あんた実はもう一個あっためてんでしょモチーフ」
「あ、いや、えー」
「わかってんだよ」
「。。。」
「うちで書きな」
「それは無理」
「なんでだよ!!!!! 人差し指逆に曲げて折るよ?」
「あの、あれはアンハッピーエンドなんで」
「はあ?」
「悲しい終わり方になるんで」
「適当なこと言ってんじゃねえぞ」
「本当 本当だから」
「ふー その顔色は嘘じゃなさそうだな」
「嘘じゃないっす」
「じゃあ誰でなら書く気なんだよ」
「。。。メミチャンデス」
「あ?聞こえねえよ」
「めみちゃんです」
「めみちゃん? ああわかった てかあんた若い子専門?」
「いやおぜでもむーでも書いたし」
「じゃなんでうちでは書かないわけ?」
「それはさあやっぱり自分の引き出しには華やかな女の子はいないから
 地味子ちゃんタイプでしか書ける気がしないし」
「フフフ そうなんだ そりゃそうね じゃ仕方ないな」
「なので今後も書かれることはないと そう思っていただきたく」
「わかったわかった いいのよそれで ンフフ〜」

「助かった もう登場しないでほしい」
(保全にもモチーフがあればいいんですよ ばいころまる〜)
「ん? なんだいまの 気のせいかな」

やぶれかぶれな保守
0009名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/07(火) 20:54:32.39ID:CAzfauKEd
>>8
保守ありがとうございますー
なんか好きな会話です。
0010陰る(茸)
垢版 |
2018/08/07(火) 20:54:54.20ID:CAzfauKEd
「Denny’sに置いてくなよ。うちらを」
茜は細い指先で僕の机を叩きながら言う。
その顔と口調は作家でも詩人でもない僕には表せないくらい怖い。
「あっ、ごめん」
「ごめんじゃないし。結局茜とふーちゃんではらったんだからね」
あんたらのぶんも と語を強くして茜は
僕に詰め寄る。
「Denny’sで8700円もしたんだからね」
いつのまにか茜の隣にいる
腰巾着のじゃないほうの齋藤は言う。
齋藤飛鳥なら腹の立たないこの言葉も
なぜかこいつなら腸が煮えくり返る。
齋藤と茜は忍者の巻物みたいに長いレシートを僕に突きつけて 「払え」
と詰め寄った。

「無理だね」
「はっ?」
僕はカツアゲ防止のため財布は持ち歩かないようにしている。
「嘘でしょ」
「嘘じゃないよ」
ほら。といいながらポケットの裏地を
見せる。
「なんでだよ。」
いや、お前らにカツアゲされるのが
嫌だからだよ と言おうと思ったが
止めた。

「どうしたの?」
その折タイミング悪く友香が現れた。
「あっ、友香に払ってもらえばいいじゃん」
茜は白い頬をニヤニヤとしながら
言うた。
「ねぇ、これ払って昨日の」
齋藤が持っていたレシートを奪って
茜は友香の鼻先に突きつけた。
「えっ、何これ」
後ずさりをしてレシートを見る。
どうやら視力が悪いらしい。
「昨日...?」
「ほらDenny’sに行ったでしょ、途中で出てって」
齋藤が前のめりに付け加える。
「ん?そうだっけ、そぉーかなぁー?」
友香は僕の瞳に合図をする。
「行ったっけ?」
僕と友香は声を合わせてすっとぼける。
「はぁ?」
茜と齋藤は交互に僕らを見たそのタイミングで鐘が鳴り響く。
「じゃ、授業の準備しなくちゃ、ね」
友香は僕にだけ笑いかけて
素早く自分の机に逃げる。
「じゃ、僕も。」
僕はロッカーにある教科書を取りに逃げる。
「おい」
ふたりの声が僕の背中を刺す。
しかしそれを無視して水を吸った分厚いノートを掴んだ。
0011陰る(茸)
垢版 |
2018/08/07(火) 20:55:33.87ID:CAzfauKEd
「良かったね」
放課後、僕らは学校の最寄り駅から
2駅のところにあるカフェで笑い合う。
「うん」
アイスコーヒーを挟んで座った僕らは
水滴がグラスを覆うまでひたすら
くだらないことを話していた。
「ところであのひとたちはなんで僕たちにしつこく関わってくるんだろうね」
「んー、なんでだろうーはどう思う?」
「ゆっかーに嫉妬?」
「そんなまさか」
ぜんぜん。と言うように友香は首をふる。
「でも私とーを嫌いなわけじゃないとは思うけど」
「どうして?」
「嫌いならわざわざ休んだ日の授業ノートを机へ入れておかないんじゃない」
「あれってゆっかーじゃないの?」
「違うよ 私あんな字綺麗じゃない」
「でもあの二人っていうのは?」
「実はね」
笑いをこらえるように友香は語りだした。

ーが休んだ日の放課後かな。
父に渡されたプリントを先生に渡すの
忘れちゃって渡しに戻った帰りに
教室寄ったの。そしたらあかねんが
ーの机の前に立って周りキョロキョロしてたの。私、なにするんだろう?って
気になってこっそり見てたら
カバンの中からノートのコピー?
を取り出して、わかんないけど
それで入れてたの机の中。

「そんなことあったの」
「うん」
「だからあの日やけにしつこく話しかけてきたのか」
僕は一人納得していた。
確か、あの日はいつもより
茜がなにかを確かめるように
何回も話しかけてきた。

「だから嫌いじゃないと思うなー」
ストローをカラカラと回して
友香は言うた。
「ふーん。」

この4人の関係を引っ掻き回す人物が
現れたのはその4日後のことである。
0012名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/07(火) 20:56:06.73ID:CAzfauKEd
一時的に閲覧できなくなってませんでした?
0013名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/08/07(火) 21:14:47.11ID:DzltV74XK
>>12
スマホから5chをブラウザで見るときに使うitest.5ch.netが朝からしばらくアクセスできなくなってたんですよ
PCからとガラケーからは読み書きできてました
0014名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2018/08/07(火) 23:29:19.47ID:Til/YVjO0
前スレが落ちました
0015名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/08/08(水) 00:05:57.11ID:Wg0gNsAnK
>>14
最終書き込みから2日ちょっとだからやはり若干早くなってますね
ご用心ご用心

あまりひどいときはいったん落ちたらほとぼりさめるまで待つのも一法かもですが
0016名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/08(水) 01:35:40.41ID:vXmGStGAd
>>13
ありがとうございます
やっぱりそうでしたか
>>15
落ちる速度が上がっていたことに
驚きです。たしかに、気をつけなければと。
0017名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/08/08(水) 13:16:17.80ID:Wg0gNsAnK0808
>>16
ずーみんの卒業を受けてスレが乱立することで板内のスレ数増加に拍車がかかり
これがいわゆる圧縮によるスレdat落ちのスピードを速めているものと思われます

PCサイト表示でスレ一覧を開いて『過去ログ倉庫はこちら』をクリックし
完走せずにdat落ちしたスレの最終書き込み時刻をチェックすれば
だいたいどれくらいでdat落ちするかの目安がわかります
参考までに
(ただし過去ログ倉庫自体の更新が遅れている場合もあります)
0018名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2018/08/08(水) 13:36:16.34ID:uEItw2jy00808
>>17
ありがとうございます。
0019名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2018/08/08(水) 22:46:18.59ID:uEItw2jy0
台風が酷いなー
0020名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2018/08/09(木) 15:54:07.04ID:jX8PVKVMa
通りすがりの挙げ
0021Farewell(dion軍)
垢版 |
2018/08/10(金) 02:33:15.90ID:bxy01fYr0
あれはたしか大学の入試を目前に控えた
高校三年生の冬だった。
僕らはまたいつものファミレスに居た。
いつもと同じメンバーにもう一人加えた
四人で。
ひたすら水とドリンクバーを挟んで黙り込んでいた。
「・・・だからねわたし高校辞めるの」
黒く艶のある髪を肩まで切った彼女は
頼りないような口調で僕らにそう沈黙を切り裂くようにして繰り返した。
「そう、なんだ」
由依は二の句が告げず黙り込む。
僕はそれを見てアイスコーヒーの
最後の一口を喉に送り込んだ。
「でも大丈夫なの?」
いくちゃんは心配そうに彼女の顔を
のぞき込む。
彼女は微かに首を縦にした。
「もう二人で歌えなくなる」
茶色の髪を頬に垂らして由依は呟く。
「ごめん...」
いつも無邪気に笑っている彼女からは
想像もつかないほどの深刻な顔つきを
しているのを見て目の前に迫る
事実の鮮明さに気づく。
「でも高校卒業してからじゃだめなの?」
僕は氷の溶けてかさの増した水を
一口飲んでから彼女に訊いた。
「今じゃなきゃ...だめなの」
「そっ...か」
硬いシートに居心地の悪さを覚える。
「でもあれだけテスト前とか必死にやってたのに高校卒業しないままで...」
由依の顔は髪に隠れて見えない。
口から漏れ出るようにそっと言った。
「うん...」
また沈黙の時が流れた。
そしてそんなときに後輩が現れたのは
ありがたいと言うか迷惑というか
複雑な気分だった。
0022名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2018/08/10(金) 10:01:43.94ID:bxy01fYr0
まだ続きがあります。
こちらも外伝です
0023名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2018/08/10(金) 11:42:34.39ID:bxy01fYr0
この歴代のスレもずいぶん色々な人が往来したのだと振り返って思った
0024Farewell(catv?)
垢版 |
2018/08/10(金) 15:00:32.65ID:I86cq7/c0
「あ、先輩ここでなにしてるんですか?」
ファミレス中に響き渡るような声で僕の名前を呼んだ。
「あ、しかも生田さんもゆいちゃんずさんもいるじゃないですか先輩両手に華ですねー」
おそらくこの後輩は僕らがどんなことを
話していたか知らないのだろう。
それか知っていて態と。どちらかは分からない。
「なんでここに?」
「いやー、愛萌ちゃんと待ち合わせで」
「そうなんだ」
この騒がしい後輩は現在僕の後任で図書委員長をやっている。
「あ、私もここいいですか。」
空いている僕の左どなりに返事を待たずに
座った。「で、何を話してたんですか?」
後輩は満座を見渡して言った。
「実はわたし高校辞めるの」
彼女がからっとした口調で後輩に告げた。
「えっ、どうしてですか?」
伝票が入った透明の筒が倒れる。後輩は身を乗り出すようにして彼女に尋ねる。
「オーディション受けるの レーベルの」
「トレーニングするやつですか?」
「それはバーベル」
由依が至って冷静に言う。
「あっ、ヘルメットを付けないことか」
「それはノーヘル」
また由依が反応する。
「んー、じゃあダイナマイト開発し」
「それはノーベル」
今度は食い気味に由依が言う。
「レーベルっていうのはアーティストがCD出したりそういう活動するところでそのオーディションを受けるの。」
今度は彼女は少し笑みを戻しながら言う。
「なんだそう言ってくれればいいのにもーう」
おばさんっぽく僕の背中をバシッと叩く。
「僕は関係ないでしょ」
その場に潮騒のような笑い声が起こった。

「まぁでも やらなくて後悔するよりはいいと思います。それにやって仮に失敗したとしてもそれは失敗じゃないし。そうじゃなくて、やろうとして臆病になってやらなかったことが失敗だと思うんですよね。」
一座はまた沈黙に包まれた。
「そう・・・」
彼女は何かを逡巡したような顔で溶けたかけた小さな氷をかき回した。
コーラに沈んだそれは渦巻いて飲み込まれてゆく。
「まぁ応援してるよ」
僕は彼女の円な瞳を見つめて言った。
頑張って、とかそんな言葉は野暮だと思ってやめた。
「うん。」
やや空気を挟んでから彼女は笑んだ。
「あ、愛萌ちゃんもう待ってるんだ!」
iPhoneから顔を上げてそう呟き、いや叫び
「じゃ、お邪魔しました」
とドタバタと後輩は店を出た。
「騒がしいなほんとに」
僕がそう呟くといくちゃんが
掌を抑えて吹き出した。
「どうしたの?」
「いや、なんでもない」
いくちゃんはなおも笑みを漏らす。それが伝播したのか彼女も由依も笑いだす。
僕がなにか呟くたびこんなふうに
笑いが起こるのはどうしてだろう?
そんなことを考えつつ、黄昏を過ぎ濃紺がなだれ込んだ師走の空を見つめた。
0025山麓(1)(dion軍)
垢版 |
2018/08/11(土) 02:32:50.27ID:D1uMJolk0
安曇野の―峠を越えた山奥の一寒村に程近い林の中で密かな愛を交わし合う男女が居る。
「まだ姉の赦しが出ないんだ」
青い半袖のシャツにジーンズを履いた男はチャックを上げながらため息をする。
それを嗤うように鴉が鳴き立て薄暗い葉ざかりは蔭に揺れる。
「結婚するつもりは無いの?」
白地に紅が交じる袷の女性。
襟を直したあと汗ばんだ首筋をハンカチで拭う。半月型の眼は男を真っ直ぐ捉える。
「いや・・・そういうつもりじゃ」
男は口ごもった。
その時、枯れ枝が音を立てて二人の間に落下した。
男は慌てて女の手を取り腰迄ある植え込みへ逃げ込む。
「なに?」
女は泪目になって男に抱きつく。


同じ頃、都内の古い雑居ビルで煙草を吸いながら雑誌をめくる坊主頭の男がいる。
「全く資料がねぇや」
灰皿を取り寄せ灰をその中へ落とす。
本棚に囲まれた一室は中央出版東京という中流出版社の資料室で男と本棚を挟んで
二つの沈んだ銀のデスクが並びそこでは
草臥れ眼鏡の中年男と猫目の女がパソコンのキーを叩く。
「澤部さんまた頭抱えてる。」
猫目の女は静かにそう口にした。
「毎度のことじゃないか。」
中年男は画面から目を離さずそう告げた。
「学習しないですよね先生は。」
積まれた本の傍らにある黒緑の箱から
煙草を取り出し火を付ける女。
「やめたんじゃないのか。」
「止められなくて。」
微笑みながらライターを片手で持ち
咥え煙草に火を付ける。
「しかし志田くんといい澤部先生といい煙っくて仕方ない。」
椅子が泣き出したのは中年男が立ち上がったからである。
中年男は埃だらけの窓を乱暴に開けた。
秋口の風が入り込み。中年男の机に置かれた紙束は寂しそうに端だけ揺れる。
「ちょっと寒いんだけど」
志田くん、と中年男から呼ばれた女は
値札のシールが中途半端に剥がされた銀の灰皿へ煙草を置きながら中年男を睨む。
「吸わない身にもなってくれ」
中年男は女に背を向けながら咳をした。
0026名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/11(土) 15:30:00.81ID:fXyfe5ybd
世界には愛しかないから2年?!
0027名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/08/12(日) 00:04:18.79ID:3MzgNiukK
更新乙です

>>26
ということはすずもんの病み期から2年ですか…

サイマジョ期→ねるの扱いでゴタゴタ
セカアイ期→すずもん病む
セゾン期→平手withバックダンサーズ体制の確立
不協和音期→ずみこ離脱
風吹か期→失神と怪我
ガラ割れ期→大量離脱
アンビバ期→ずみこ脱退

こんな感じに記憶してしまっているorz
0028名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2018/08/13(月) 02:03:49.11ID:iQMuDkKpa
>>26
2年前だと俺がゆいぽんスレでスカートの中の詩人として活動してた頃か・・・
0029もう切ないとは言わせない 第1話(dion軍)
垢版 |
2018/08/13(月) 04:58:51.55ID:OHsFqorp0
子供を自転車の載せて走る春の昼下がり。
雲はいつも長閑に茫洋と浮かび青は薄いものの、確かな存在感で誰も知らぬ彼方へ広がっている。 緑道から坂道を下ってスーパーの裏口に続くいつものルートは子供にとっても僕にとっても良い気晴らしになる。
「ねえ、今日のご飯パスタが良い〜」
籠を揺すって子供はそう強請る。
「じゃあママにあとでお願いしてみようか」
ベルを鳴らしながら僕はそう答える。
僕の安っぽいグルメ好きが遺伝したのか子供はなぜか小洒落た食べ物が好きだ。
春風が髪を揺らし子供も声を上げて
はしゃいでいる。それを聴きながら
「はしゃぎすぎると疲れるぞ」
と言いながらスーパーの裏口を通る。
スーパーの裏口はシャッターの閉じられた搬入口で。朝に幾つかトラックが出入りしている以外は誰も何もない。
だから遠目で誰かいるのを見つけた時
若干驚いた。自転車のペダルが重く誰かにどんどん近づいてゆく。
「あれ―くん?」
裏口で立っていた誰かが声をかけてきてその重たいペダルを離しブレーキハンドルを握る。
「あれみいちゃん」
茶色に内巻きのショートカットに白い肌は陽の光に照らされ引きたつように輝く。
僕の心はそれを捉えた刹那に凝固した。
「―の子?」
小さく指をさしながら訊く。イントネーションは相変わらず柔らかな関西弁だった。
「うん」
そう言って子供の方を向く。
子供は恥ずかしそうに俯く。
0030もう切ないとは言わせない 第2話(dion軍)
垢版 |
2018/08/13(月) 04:59:39.85ID:OHsFqorp0
「へえ今、喫茶店やってるんだ」
自転車に乗ったままの僕とみいちゃんは世間話を始める。
「まあね。」
「なぁ、今から行ってもいい?」
笑を零しながら尋ねるみいちゃんを拒む術など持ち合わせていなかった。
「いいよ、是非。会いたがってるんじゃないかな理佐も」
名前を口にした瞬間、甘酸っぱいあの日の味が溶けだしてきた。
「ねえ理佐って誰」
その会話を聞いていた子供が訊く。
「んーママの名前」
少し間を置いたのは恥ずかしさを冷ます為だった。
二俣川駅から徒歩十分。住宅地のなかに店はある。店名は檸檬と言う。
これは僕と妻が散々話して決めた。
しかし散々話した挙句ありきたりな名前になったのは二人ともネーミングセンスに欠けるからだ。
カラカラとドアベルが鳴る。妻の元へ行く子供は覚束無い足取りでそれが不安になる。僕は子供が妻の元へ辿り着いたのを見届けてからゆっくりと板張りの店内へと歩を進める。そしてその後ろにはみいちゃんがいる。
「おかえり」
恥ずかしさを隠したぎこちない顔で笑う妻に今日もまた密やかな幸せを噛み締めている。その幸せはガムと違って何度噛み締めても味は消えない。 妻は子供を抱き合げ頭を撫でた。そして一呼吸してからみいちゃんの姿を見つけて声を上げた。
「久しぶり」
柔らかな声と裏返る声。二つの音が重なり合う。
0031もう切ないとは言わせない 第3話(dion軍)
垢版 |
2018/08/13(月) 05:00:25.06ID:OHsFqorp0
「何年ぶりかな。」
カウンターの席で僕の右隣に座る妻はみいちゃんに尋ねる。
「んー5年ぶりくらい?」
右隣に座るみいちゃんは指先をひらひらと動かしながら答える。
ふたりに挟まれながら僕の顔は緩んでいるようで、「ニヤニヤしてんじゃねーよ」
と妻に言われた。
「アハハ」僕はなすすべなく笑って誤魔化す。しかしそれを見抜いたように
「笑ってごまかそうとしてんじゃねーよ」
と言われた。
「かわらないね」
ふふっと笑ってみいちゃんは言う。
それを見た妻は僕の顔をじっと見る。
別に意味はないというように。
「そういえばあいつ元気かな」
みいちゃんはふと思い出したように呟く。
「さあどうだろう?」
僕は頬杖をつきながら頭の中の引き出しを開けてみる。
「でも―と理佐が結婚したのは驚いたな」
「そう」
茶色の髪を耳にかけながら妻は僕と同じ姿勢で訊ねた。
「ほらあいつ大好きだったじゃん理佐」
妻の顔を覗き込んでみいちゃんは言う。
「そうだね」
表情が曇りだした妻はみいちゃんに
「思い出させてんじゃねーよ」
と小さく言った。
それが聞こえていなかったのかみいちゃんは「でもあいつと付き合ってなかった?」
とさらに訊ねる。
「まあね一時期。」
「別れちゃったけど」
僕は心に浮かんだ霏を払う様に言う。
「で、その頃―はまだ由依と付き合ってたんだよね」
理佐は鮮やかに浮かび上がった思い出の曲線を撫でるように答え合わせをする。
「うん。」
白い歯を零しながら笑う彼女の顔を僕は思い出して瞳を閉じる。瞳の中の彼女はあの日のまま。その姿は今でも夢の残像として
現れている。僕はその夢を見る度泣いている。理由もなく。妻はその様を見る度、黙って僕の手を握ってくれた。
追憶はいつもどこかで苦い味を残す。
それはいくつもの果てなき後悔のなかで
産まれた物で消えることはない。
「12年か。」
妻はぽつりと呟いて僕の顔を見た。
僕は12年前のあの日の妻の姿を重ねてそっと肩に身を預けた。
0032名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/13(月) 05:03:32.99ID:DFX3f3zod
原作はゲスの極み乙女のもう切ないとは言わせないのMV。ストーリーは市川拓司さんのいくつかの本から。イメージはbank bandの新曲、MESSAGE。続きはまだ考えてない・・・思い浮かんだままを書いたので。
0033名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2018/08/13(月) 05:05:39.45ID:OHsFqorp0
市川拓司さんの描く世界観に毎回すごく惹き込まれる。市川拓司さんは憧れ。
0034山麓(2)(dion軍)
垢版 |
2018/08/13(月) 05:07:36.66ID:OHsFqorp0
砂利が横に置かれ、土煙が立ち上る峠は薄暗いせいもあり時刻が判然としない。扨。その峠を黒塗りのタクシーが結構な速度で駆け抜ける。
その様はガタガタと頼りない。
「あとどれくらいですか?」
ふわふわとした白いワンピースを着込んだ狸顔の可愛らしい顔立ちの女は運転手に身を乗り出して訊く。
「あーと30分ぐらいじゃないですか」
白髪頭の老いた運転手はバックミラー越しに女を盗み見て答える。
窓から見える風景は遠く山間に濁った雲が薄い太陽の日に境界線を有耶無耶にしている。フロントには木々の蔭が半分掛かり
エンジンは嫌そうに唸り立てる。
「しかし変わった人だね。あの村にはなんもないよ。」
「知り合いに逢いに行くんです。」
前のめりにそう答えた狸顔の女にはやや不自然な感じがあった。
しかし運転手は鈍感なのか気付かぬ振りをしているのか小さな声で
「知り合い・・・」
と呟いてハンドルを切った。
「しかしなぁこんな山奥・・・」
運転手は緑しかない光景にうんざりしたような口調でアクセルを踏む。
目的地はすぐそこである。

新宿区の大都会で突然胸を抑えて倒れ込む女がいる。それはありきたりな光景を切り裂く異物となって街ゆく人々を襲う。
「ねぇ、死んでるんじゃない」
「馬鹿言え」
「救急車を呼ばなきゃ」
素通りする者、ただ黙って写真を撮るもの。その中でそんな声が生まれたのは奇跡に近い。女は口元から赤い糸のように血を流し掌からは御守りのような小さな袋を零れた。ポニーテールの茶色い髪はコンクリートに虚しい。
信号と往来の音。その中からサイレンの音が聞こえたのは女が倒れてから五分後のことでこれはこの国においては驚くほど迅速である。
これらの偶然が重り軈て必然となり。新たな違和感を孕んだ事件を巻き起こす。これは現代社会にとってはごく当たり前のことなのかも知れない。
0035山麓(3)(dion軍)
垢版 |
2018/08/13(月) 05:09:48.27ID:OHsFqorp0
舞台は再び小汚い雑居ビルに戻る。澤部は相変わらず忙しく雑誌を捲り、デスクの女は咥え煙草に緩慢な速度でキーを叩く。それは傍から見れば暇を持て余しているようにも思える。
「原稿が上がらないとなんにも出来ない。」
隣の中年男は赤色のペットボトルを手にキャップを開ける。
「またそんなの飲んでる。美味しいの?」
「飲むか。」
「うん。」
女は素直にそのペットボトルを手にとり、黒々とした液体を喉に流し込む。が、やがて顔を歪める。
「まずっ、これ」
「そうか?」
「よくこんなの飲めますね」
その会話を耳に同じく顔を歪めた澤部か怒鳴る。
「うるせえな、おい」
中年男と女は顔を見合わせる。
「先生、原稿は?」
女はしれっと澤部に尋ねる。
「集中できないよ、全く。」
坊主頭を抱えて雑誌をたたき付ける。
その時中年男の机に置かれた固定電話が鳴る。
「もしもし・・・はい、」
受話器を肩に中年男は澤部に告げる。
「平手さんからお電話です、2番。」
澤部は途端に締りのない顔になり
卓上の子機を探し出して鈕を押す。
「もしもし、澤部ですけど」
その口調は先程のものと打って変わって明るい。女はそれを聞いて煙草を灰皿に押し付ける。
「喫茶店に行ってくる。」
椅子に掛けたジャケットを手に澤部は磨りガラスのドアを開けて出ていく。
「また始まったよ」
中年男はため息をつく。
「わたし帰っていいですか?」
女は立ち上がって中年男を見る。
「ああ。」
中年男も立ち上がって言う。
雑居ビルから徒歩七分の処に小洒落た海外資本の喫茶店がある。そこの窓際の席に澤部は居た。相対するは黒髪に大人びた雰囲気の女性。
「どうも平手さん」
「澤部さんタバコくさい」
平手は低い声でそういった後に鼻を摘む。
「あっ、そうですか」
澤部は慌ただしくジャケットの襟元を臭って頭を下げる。
平手はそれを見ていまにも笑い出しそうな顔をした。
「どうかしましたか」
すっとぼけたように澤部は平手に訊く。
「いや、さわ・・・」
平手の笑い声が喫茶店に響く。
しかしジャズと喧騒にかき消される。
「ところで平手さん今度安曇野にある神社の本を書いて見ませんか」
澤部は手を膝に平手の顔を伺うようにして言った。
「神社?」
平手は驚いた獺のような顔で澤部を見る。
その姿は恐ろしく綺麗なものであった。
「ええ。安曇野の山奥に井之原神社というのがあるんですがそれがまあずいぶん歴史のある神社で、それに近年話題のパワースポットだと言うんです。」
澤部は話を切ってアイスコーヒーを啜った。そして咳をしてから
「で、その神社について本を出すことになりましてそれをねやって頂きたいんです。」
平手は顎に手を置いて俯き黙り込んだ。
そして顔を上げ澤部を見つめ言った。
「安曇野ってどこですか?」
不思議そうに平手は聞いた。
「そこからですか」
澤部は喫茶店に響き渡るような声で言った。平手は恥ずかしそうにストローを噛みながら氷の浮き上がったアイスティーを
一口飲んだ。
0036名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/13(月) 21:10:06.32ID:4YFFqzp6d
ちなみに小説スレがいちばん賑やかだったころは何時ですか
0037名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/13(月) 21:12:43.87ID:4YFFqzp6d
頭痛がおさまらずなかなか続きが更新できない(><)
0039名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/08/15(水) 00:37:15.22ID:wRRbJcOYK
>>38
スレをさかのぼってみたら確かにそうですね
さかのぼったついでに自分が書いたド下ネタもひさびさに楽しめました(笑)

思うに
初期の頃に字数制限が1レス2〜3文字になるまで書き込んでいた理由は、そうしないとスレ容量を512KBにして完走・dat落ちさせられなかったからです。
つまりそれだけ欅坂板全体が今よりもまったりしていた。

しかしその後、板内の乱立し始めたアンチスレを排除すると標榜して糞スレを乱立させる輩が現れ、そのあたりから板内が逆に荒れ始めて今に至ります。
数日放置すれば簡単にdat落ちになるようになったのはまさにこの影響で、
次スレへの移行は簡単になったものの、板内の雰囲気の悪化と共に小説スレも過疎化した感じがします
0040名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2018/08/15(水) 12:50:39.56ID:0GFPVuc1a
>>39
俺も自分の過去作読む楽しみに目覚めてしまいましたw

初期の頃から読み返して俺は天才なんじゃねえか!なんて自画自賛していますw
0041名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/08/15(水) 19:43:16.30ID:wRRbJcOYK
>>40
いやまさに天才ですって(笑)
そして多分小説講座とかでいろいろ指導されちゃうと才能が発揮できなくなるタイプ(あまり講師の批評を聞き入れるタイプにも思えないですがw)

自分も過去の自作下ネタ読んで天才じゃないかって思いましたもん(笑)
下ネタスレでは時に才能の無駄遣いとか言われましたけど
自分に言わせると多分それは逆で
下ネタの才能を応用して一般のネタや小説を書いてる気がします(笑)
0042ピアノ(dion軍)
垢版 |
2018/08/15(水) 22:50:46.70ID:3zleKzPX0
古びたピアノの上に月光が射し込む。
わたしはその弱々しい光をぼんやりと見つめながら白鍵に指を置いた。
もう何年も調律をしていないから掠れ音も外れピアノは落命寸前の様だ。
遠い昔。習ったボロネーズを弾く。
埃が一斉に踊り立ち光がそれを照らし出し。
髪を切ったばかりの黒髪にも埃が落ちる。
「寝ていなくて良いのか」
木の床が軋んで彼が部屋に入ってくる。
「なんか眠れなくて・・・」
「体に毒だ」
彼はいつの間にか震え出した、私の指
を見つめていた。
「また思い出したのか」
「うん・・・」
月の弦がいつの間にか降り出した雨に濡れる。
「忘れろと言ったって無理なんだろうが・・・」
彼の声はわたしの耳に優しく溶け込む。
その声を聞いた瞬間、わたしは衝動的に白鍵を撫ぜた。
「手探りして進んでみても 何かに躓きそうになる」
彼は古い丸椅子を手繰り寄せ目を閉じている。わたしはそれを横目に鍵盤を敲く。
「いつの間にかみんな行ってしまった」
その記憶は暗い深海を漂い続ける、
「また日は昇ってくれますか?」
黒鍵の埃が積もる中へ涙の雫が零れる。
「相変わらず良い歌声だ」
いつの間にか雨は闇のなかに消えている。わたしは黙り込んだ木々のなかに聞こえる冬の声に耳を澄ました。
「もうすぐ雪がふる・・・」
彼はピアノの上に積もった白い埃を指で掬って呟いた。
「うん。」
わたしはその言葉に頷いてピアノの前を離れた。
0043音楽室に片想い(dion軍)
垢版 |
2018/08/15(水) 23:14:45.45ID:3zleKzPX0
夕日が射し込む音楽室で小池美波は
ピアノを弾いていた。僕はその姿に見惚れていた。
白い手指は俊敏に鍵盤を動く。
何を引いているのかは分からないが
夢の中に迷い込んだような曲だった。
「どう・・・だった?」
演奏が終わった美波は僕の方を
振り向いて訊いた。
「すごい綺麗だった」
少し考えてからそう答える。
「えっ、ほんまに」
美波は顔を赤くした。そして。
僕は「帰ろうか。」と美波に言った。
「うん。」美波は立ち上がって
僕の掌を見た。
「どうしたの?」
僕は美波に聞いた。
「ううん、なんでもない。帰ろ」
先立って美波は音楽室を出てゆく。
僕にはまだその勇気が出ない。
0044音楽室に片想い(2)(dion軍)
垢版 |
2018/08/15(水) 23:43:59.48ID:3zleKzPX0
「好きなひとおると?」
駅のホームで長濱ねるに訊かれたとき
僕は咄嗟に美波の顔を思い浮かべた。
しかし、居ない。とそう答えた。
「ふーん」
ねるは目を細めて僕に近づいた。
「うそついてるでしょ」
白い肌とツヤがかった髪からはいい香り
がする。
「そう?」
「だって変な間があったし」
その時。タイミングよく列車がホームに
到着した。
「電車、来たよ」
僕は足早に乗り込む。
「ちょっと、」
ねるの、背後で扉は閉まる。
「セーフ」
ドアの横にもたれる僕とねるは
そう言い合って笑った。
「で、好きなひとなんだけど」
列車が田園風景を駆け抜ける頃に
ねるはそう切り出した、
「なに?」
額に汗が浮かぶのは暑いせいだけでは
あるまい。
「好きな人、由依ちゃん?」
ねるは首を傾げて僕を見た。
その瞬間、列車が揺れ、扉が開いた。
ねるは時折頓珍漢な事を言う。
由依は同じクラスだ。
業務連絡以外も時折話すし
可愛らしいとは思うけど
好きな人かと言われたら違う。
「だけど由依ちゃんと話してる時なんか嬉しそう」ねるは追い打ちをかけるように
そういった。
「そう?」
「うん。」
「でも違うなあ」
「違うってことは好きな人・・・居ると?」
「えっ?」
ねるはニヤニヤしながら僕を見る。
「好きな人・・・誰だろ」
ねるは腕を組んで考え始める。
「うーん、じゃりっちゃん?」
駅を二つ三つ通過してから
またねるは僕に訊いた。
「違うよ、彼氏いるじゃん」
「うーん、違うか」
どうやらねるには思いつかないらしい。
僕はかわいた額を手で触って窓の外を見た。
「じゃ・・・みいちゃん?」
ねるはふと思いついたように呟いた。
「えっ?」
「みいちゃんだ」
ねるは吃った僕を見て目を見開いた。
列車は鉄橋を通過する。
駅まではまだ遠い。
0045名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2018/08/16(木) 01:16:24.38ID:rUcmkskWa
>>41
敬愛しているチワンさんに天才なんて言われとその気になっちゃうから勘弁してくださいw

下ネタベースであれだけ多彩な作品を書いてるチワンさんこそ天才ですよ

俺なんて理佐ちゃん在りきでしか妄想浮かばないし
勝手に浮かびあがってくる妄想を書き写す簡単な作業をこなしてるだけだし・・・
0046名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2018/08/16(木) 01:17:21.68ID:rUcmkskWa
>>42
誰が主役が全然分からないw
0047名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2018/08/16(木) 01:44:27.91ID:2CWLxMWS0
>>46
すいません・・・今泉さんです。主役は。
歌っているのは今回のシングルに収録されているソロ曲、日が昇るまで で。イメージは黄泉がえりの柴咲コウさんがピアノを奏でるシーンから。
0048名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2018/08/16(木) 21:37:51.42ID:9PPjcszXa
>>47
ずーみんだったのねw
0049名無しって、書けない?(dion軍)
垢版 |
2018/08/17(金) 15:14:48.99ID:r2MFYOf40
「すいません 聞き取れませんでした」
「東京都 西東京市 関前二丁目 行き方」
「そんなことおっしゃらないでください」
「なんなんだよ」
Siriと相性が悪いのは分かっていたが。
まさかここまで悪いとは思わなかった。
「わかんなかったらSiriで聞いてね」
と言った彼女の声が虚しく響く。
はじめてきた都会はごちゃごちゃしていて
息苦しかった。
ちょっと道を確認するために立ち止まる。
それだけで人とぶつかり且つ舌打ちを
される。中央線の高尾行に乗り込む迄
の間で僕はこころが折れていた。
しかし武蔵境駅を下りて聞き書きのメモ
通りに進んだ道は長閑だった。
そういうふうにこころが安らいだのも
つかの間。彼女のメモ通りに
進んだ先にあったのは
なんと東小金井駅だった。
僕は慌ててメモを確認した。
どうやらどこかで間違えたらしい。
ここでSiriにルートを聞いたのだが
僕の滑舌が悪いのか、Siriが悪いのか。
なかなかルートを教えてくれない。
五日市街道 と書かれた看板がある。
そしてライトバンとバスが
僕を冷たい目で追い抜かして行く。
「もしかして―?」
そんなとき1台のワゴンRが僕の近くで
止まった。僕は無視していたけど
そのワゴンRの運転手が僕に話し掛けて
きた。
「あ、齊藤京子。」
僕と彼女は顔を見合わす。
「どこに行こうとしてたの」
齊藤の低音に僕はシートにもたれた。
「ん?理佐に会いに」
僕は窓の外を流れる見たこともない
建物に目をやる。
「あー、たしかここら辺に住んでたっけ」
ハンドルさばきが熟れているのは
僕より彼女の方が年が上だからという
理由だけではあるまい。
「それで道に迷ったんだ」
僕はぶつぶつ何かを呟く齊藤の後ろ姿を見る。
「でも方向真逆でしょ」
「そうなの」
「知らなかったの?」
「うん」
ほんと、変わらないよね。
そんなことを言いながら交差点を左折する。ようやく目的地に到着した。
齊藤に礼を言って車を降りる。
そして見上げた先に彼女
の住むアパート。
向日葵の鉢植えが目印だから。
彼女は咳をしながら僕にそう教えてくれた。
僕は階段を上がって彼女の部屋の前に
立ち、チャイムを押した。
0050名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2018/08/18(土) 03:14:30.05ID:toKbmYqZa
>>49
青空ですね
0051カルマ(dion軍)
垢版 |
2018/08/18(土) 04:46:51.77ID:1fKzeIqy0
「かならず僕らは出会うだろう、同じ鼓動を目印にして」
タイルを叩きながら流れる音は
一音たりとも逃すことなく
頭の中で鳴る。
彼女と別れた日に交換した皹の入ったガラス玉は、いま手汗で湿ってる。
牛タンの匂いがどこまでも漂う
地下のホームではスーツケースを手にした
いくつもの人生が三色で混ざり合い
新しい色が作られている。
触れるとまた色が変わる。
そして時計の針の進み方も違う。
僕はそんな当たり前のことにも
いちいち驚いた。
東京駅はやはり何回来てもなれない。

多言語に対応したアナウンスは
この駅では喧騒に飲まれて意味をなさない。新幹線のホームを探しながら僕は考える。彼女の本当に来るのだろうか。
到着した新幹線が液晶に次々と更新されてゆく。

「13:55 のぞみ 58号 東京駅 到着済み」

吐き出される人並みに茶色のポニーテールを探す。しかし視力も勘も鈍い僕は
分からない。
だから後ろから肩を叩かれた時
飛び上がった。
「なに驚いてんの?」
茶色のポニーテールは新幹線の
置き土産に揺れ僕はその香りを
吸い込んだ。
可笑しそうに覗かせた歯は
変わらず綺麗なままだった。
「いや、突然だったから」
「なんども手を振ったのに」
「気づかなかった」
緑のノースリーブの彼女と並んで歩く。
「ねぇ」
雑踏でふと声が重なる。
彼女が僕に合図する。
僕と彼女は掌を開ける。
そこには同じ色。同じところに
ヒビが入ったガラス玉があった。
僕は彼女のガラス玉を見て言う。
「おかえり、由依」
「ただいま」
彼女はまた白い歯を零した。

「かならず僕らは出会うだろう、同じ鼓動を目印にして」
彼が耳元で口ずさんだ気がした。 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b)
0052Supernova(dion軍)
垢版 |
2018/08/18(土) 04:55:25.07ID:1fKzeIqy0
茜色した雲が薄いブルーがかった夜明けの空にかかる。
空気は弓を張ったようで鼻に吸い込む度
肌が震えた。
徹夜をして仕上げた原稿をメールで
送ると僕は仕事場を離れ、
リビングに行き真ん中にあるソファーに
倒れ込む。
心地よい疲労と柔らかな革の感触が
瞼を撫でる。
「おつかれさま。」
現実と夢の境界線が曖昧になるなかで
やわらかな声がした。
僕は空に手を伸ばす。
ぼんやりと違う肌の感触に触れた。
たぬき顔の彼女が頬に僕の手をつけて見下ろしている。
「・・・おつかれ・・・おやすみ」
「・・・ねる・・・」
僕は目を閉じた。
0053名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/18(土) 20:56:33.32ID:uA+efXQd0
>>50
庭さんは青空好きでしたよね
もうMVが作れないのかと思うと悲しいですな

>>51
関係ないですけど、車内でいい日旅立ちを聞くと無性にテンションが上がります
0054名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/18(土) 21:04:40.31ID:uA+efXQd0
>>40
初期の庭先生のキレは凄かったですよ
突飛押しもない一話完結を書いていた時の方が僕は好きだったりします

>>41
確かにチワンさんは才能の使い方間違えてる感ありますねw

と言うわけでお二人の才能を存分に発揮できそうなスレの宣伝でした

http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1534588230/
0055ものすごく勝手なシンドバッド(茸)
垢版 |
2018/08/18(土) 21:38:39.98ID:Lw8E5tZkd
ゆいぽん「いま何時?」
おだなな「♪そうね大体ね〜」
ゆいぽん「いま何時?」
おだなな「♪また早い〜」
ゆいぽん「いま何時?」
おだなな「10時8分」
ゆいぽん「ねぇ毎回やんなきゃ駄目?」
おだなな「駄目」
ゆいぽん「めんどくさいんだけど」
おだなな「♪なーななーななー」
ゆいぽん「それはフライングゲットだろ」
0056名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2018/08/18(土) 23:56:29.75ID:2L3ukJ3ua
>>53
青空は理佐ちゃんが楽しそうにしてるんでかなりお気に入りです
上京理佐ちゃんは青空を元に妄想したのが始まりだったんですよね

>>54
初期の頃は理佐ちゃんの個スレで書き逃げしてた名残りで1話完結だったんでしょうね
連投して叩かれるの怖かったからw
0057名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/08/19(日) 00:36:51.47ID:5lJ5ZoROK
>>54
今日は他板で1人アナグラム大会してまして(笑)

『上なら無理』
『床が薄い』
『柚子と炭も』
『他と牛』
『兄かぶり』
『巨頭最高』
『縄借りたべ』

こんな感じの(笑)
0058風の背中(茸)
垢版 |
2018/08/19(日) 01:35:56.26ID:I3+PpdyUd
「氷って細かい方が飲み物、溶けにくいような気がする。」
僕はアイスコーヒーのストローをかき回しカラカラと音を立てながら奈々未さんに言った。
「でも表面積的に大きい方が溶けにくいやろ」
肩までのブラウンヘアーが眩しい。
細かい水滴のついたグラスは足の部分に
水たまりを作る。
奈々未さんは芳醇な胸に盆を押し抱きながら僕の方を見て
「気の所為じゃん?」
と言った。
「そうかな」
奈々未さんはうなづいた。
「うちの氷が細かいのは飲み物が単に淹れやすいし飲みやすいから」
カウンターの奥にある白を基調とした
キッチンからもう一人の奈々未さん
が言う。低く通る声だ。
「えっそうなんですか?」
肩を震わして背後を振り向く。
「あんた知らなかったの?」
もう一人の奈々未さんは冷たい。
「で、あんたもいい加減閉店だから 二人で帰って」
奈々未さんは手で犬を払うような
仕草をすると台所でまた洗い物を始めた。
「帰ろうか。」
盆を手にしたままの奈々未さんに言う。
「そう・・・だね」
背後をまた振り向いて奈々未さんは
カウンターのラックに盆を置いた。

「でも橋本先輩ってなんでああ冷たいんだろうね」
川べりの道を太陽に向かって進む。
真後ろにある店はもうジオラマのように
小さくなっていた。
「わたしも一応君の先輩なんやけど」
横に並んで歩く奈々未さんは
軽く僕を睨んで言う。
しかし、迫力はない。
「でも・・・まあ橋本先輩と奈々未さんだとなんか先輩感がね・・・まぁ」
「失礼な」
奈々未さんは頬を膨らまして怒る。
どうもこのくせはここ最近もう一人の
奈々未さんから伝染したようで
たまにキッチンで二人して
頬を膨らましている。
「まあでも関西弁の方の奈々未さんが僕は好きだけどね」
悪戯な風のなかで僕は呟く。
「なんか言った?」
風に乱れた前髪を奈々未さんは
直しながら僕に聞き返す。
「ん、なんでもない」
鉄橋に敷かれたレールを叩く音が
響く。
そして遠くでは夕焼け小焼けが
古めいたスピーカーから流れる。
キラキラと夕刻のオレンジに
光る川面はゆっくりと。しかし
確かに濃紺に染まる
背中越しの夜に向け姿を変えていた。
0059風の背中(茸)
垢版 |
2018/08/19(日) 02:16:48.05ID:I3+PpdyUd
「あんな弱っちいあんたが結婚ねえ」
高校生らしき男女が店を出たあと
橋本さんは水道の蛇口を閉めた。
「あの2人は?」
「ん、同じクラスの子達。たぶんお互いのことを好きだと思う。」
「そうなんですか」
「もう見ててもどかしくてさ昔のあんたみたいにこう」
キッチンタオルをもみくちゃにして
僕を見る。
「ああ・・・早く告白しろよみたいな?」
「そうそう」
指をひらひらと揺らして橋本さんは
声高になる。
「ほんと昔の二人を見てるみたい」
カウンターで残り半分にまで減って
しまったアイスコーヒーをストローで
ゆっくりとすする。
その合間に橋本さんは僕の隣に座って
僕の顔をのぞき込む。
「よく結婚できたね」
橋本さんはニヤニヤしながら僕の
目を見る。
「いや橋本さんのおかげで」
僕が頭をかきながらそう言うと
橋本さんは高笑いをした。
「ま、梨加ちゃんと幸せにね」
背中をぽんぽんと2回叩いて
橋本さんはキッチンへ戻る。
因みに梨加とはここで待ち合わせを
している。

「ほら・・・頑張って」
5年前のあの日も橋本さんは
僕の背中を二回叩いた。優しく。
僕は何も言えず感触だけを
背中にこのカフェを出た。
梨加とはカフェから五分の所にある
公園で待ち合わせをした。
歩く道すがら僕は親しくなる度
無口になる梨加の横顔を思った。
いつも、横顔だけで正面を見たことは
たぶんはじめてあった時以来ない。
これは僕の人見知りと小さな心臓のせいだろう。
0060風の背中(茸)
垢版 |
2018/08/19(日) 02:18:44.00ID:I3+PpdyUd
梨加は予想通り時間には来なかった。
僕は木のベンチに座って待った。
梨加が来たのはさらに三十分のちの事だった。
「ごめん・・・お待たせ」
小走りで水色のコートが揺れた。
僕は立ち上がって乱れた梨加の髪を見た。
茶色の髪はハーフアップでまとめられている。
水色のコートの下には灰色が見え
長い脚はジーンズに包まれていた。
この服装は鮮明に覚えている。
「寒いね・・・」
梨加が手をこすって辺りを見渡す。そして
なんとなく僕と梨加はベンチに座った。
「服、かわいいね・・・」
「ほんと?ありがと」
語尾は消えて無くなり冬の風は頬に厳しく当たる。
「明日雪だってね」
「そうだね」
「冬休みは何しようか」
「うーん・・・なんだろう」
本題を躱し蛇行した日常会話はまったく続かない。
「それで話したいことってなに・・・」
梨加の瞳が真っ直ぐ僕を見た。
「話したいこと・・・」
僕は灰色に濁った空を仰いだ。
冬は僕に似合わない。
「話したいこと・・・うん」
色を無くしてゆく僕の掌。
梨加はじっと僕の詞を待つ。
「ずっと・・・うん 」
鼓動が喉に響き、梨加の姿が二重に遠く見える。風が口の中に入って空回り。
巻きあがる砂埃。 砂利が目にしみる。
そして梨加のやわらかなコートが
僕の頬に触れた。
甘い。良い香りがする。そして暖かい。


「・・・あれ寝ちゃってる?」
「梨加ちゃん待たせすぎじゃない?」
「すいません」
「いやうちは全然いいけど」
暖かい照明が頭上に舞い落ちる。
僕はどうやらカウンターで眠っていたようだ。
「あれ・・・来た。」
僕はぼんやりとした目で梨加を捉える。
なぜか梨加は笑いだした。
「跡ついてる。」
梨加はくすくす笑いながら僕の
頬を指でなぞった。
「ああ・・・」
僕が頬を叩くとまた橋本さんの
高笑いが聞こえてきた。
「ほんとにいつも」
エプロンを叩きながら橋本さんは大爆笑している。
「ほら、席に座って。」
いつの間にか整えられたテーブルが
目に映る。
梨加は目を輝かして白い布を見る。
「今日は貸切だから。」
橋本さんはそう言って僕らを見た。
0062名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/19(日) 02:21:58.41ID:I3+PpdyUd
ふと自分の昔の作品を見返して続きを
かきたくなった、
0063名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/19(日) 02:25:38.12ID:I3+PpdyUd
でもどうやら細かい設定を忘れてたせいで破綻してるかも
0064名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/19(日) 02:32:15.56ID:I3+PpdyUd
夏に冬の物語を書き冬に夏のものがたりを書いてる。なんて天邪鬼なんだろう
0065欅夢十夜(茸)
垢版 |
2018/08/19(日) 03:59:32.29ID:iYfrSh6Sd
こんな夢を見た。
狭いベットで同じTシャツを着た2人が
抱き合って眠る。部屋は狭く、床は
空き缶と雑誌など雑多なもので埋もれ
棚は本とCDとがところ狭しと並ぶ。
その棚の真ん中、囲むように小さな
テレビが眠る。そして部屋の隅には楕円形のテーブルが置かれている。
上には封の空いたポテトチップスの
袋が置かれ、あと一口だけ残った
コーラが横倒しになる。
ベットは窓際に置かれ白いレースのカーテンが月明かりに浮かび上がる。男の方は黒と茶の混じった髪でブルーの短パンを履いており。
そこから伸びた足を女の足に絡ませている。Tシャツには訳の分からない英字が刻まれている。さらに男は小さく唸ると女の胸に顔を埋める。
女の方は茶色の髪が頸まで伸びている。
目鼻立ちははっきりしていて
唇は月夜に赤く鮮やかに。やがて女の眼があく。さて。しばらくはふたりを黙って真上から見つめていよう。
女の白く細い脚は男の脚に絡ませながらも
男の頭を白く細い手指で叩き
「胸に顔を埋めるんじゃねーよ」と
低い声で呟いた。しかしながら男の頭を
細く白い腕で包み込み胸に抱いた。
さて。真夜中の月は女の頬を照らした。
頬が赤くなっていたからである。
レースのカーテンから雀の声が聞こえる。
男は日差しを睨んで起き上がる。しかし女はまだ眠っている。男はそっとベットから出ると
狭いリビングを出て、ガラス戸の向こうにあるキッチンに向かう。足音も静かに。
デジタル時計は午前9時を指す。
男は欠伸をしながら、銀の煤けたシンクでコップに突っ込まれたブルーの歯ブラシで
歯を磨く。チューブはコップの隣。
おろしたてなのか。膨らんでいる。
吐き出された泡と唾液を
水道の細い糸が連れ去ってゆく。
男はそれを見ながら指で
歯ブラシを洗うとさっと水を切って
コップに置く。
男が戻ると女は仰向きに寝姿を変え、
腕を目元に起き微かに唸り声を上げる。
男はそれを横目に本棚の端にある
充電器に繋がれたふたつ並んだiPhoneの
ひとつを取るとロックを解除し
猫背に指を動かす。すると女は
辺りを見渡しながらゆっくりと起き上がり
「おはよ・・・」と目をこすりながら
起き上がった。
男はiPhoneを床に置くと
女の方を向き薄ら笑みを浮かべると
「りっちゃんおはよう」と
言った。
りっちゃんと呼ばれた女は
うつむきがちに
「その呼び方なんか恥ずかしいから、やめて」と言った。
「ごめん。」
男が頭をかきながら言う。
私はここで目が覚めた。
目覚めた此処は茶色い鉄柵に
囲まれたベットで室内はコンクリートに
囲まれ鉄格子で扉は封鎖されている。
そうか。あの夢は昔の私だったのだ。
皺と血に黒ずんだ手のひらで
私はまた頭を掻きむしった。
そんな夢を見た。
0066欅夢十夜(茸)
垢版 |
2018/08/19(日) 04:21:32.34ID:iYfrSh6Sd
明くる日はこんな夢を見た。障子に囲まれた果てもなく広い和室で中央には布団が1組並んでいる。男は濃紺の浴衣で女は花びらと金魚が
散らばった浴衣を来ている。
襖を開けその和室に入った男女は顔を合わせる。
枕元には和紙に囲まれた灯りが揺れている。
男は布団に近づく。女は襖に寄り掛かりてある。
「どうしたの・・・」
男は茶と黒の混じった髪を震わして
女に言う。
「なんか怖い・・・」
女の後ろ手により閉じられた襖はまた白い隙間を作る。
「どうして・・・」
男は尋ねる。すると女は黙って男の背中を指さした。男は振り向く。はたして男の背中には長い髪を乱した白い浴衣の女がおぶられていた。しかし男はそれにきづかないようで
しきりに後ろの水墨画を睨んでいた。
その絵は老人と啄木鳥が描かれ、
枕元の薄燈籠にぼんやり照らされる。
「これが怖いの? 」
男はそういって掛け軸をゆびさした。
「違うの!」
女は声を裏返させながら言う。
その瞬間灯篭の火は消え辺りは一切の闇と化した。
「なに?」
闇の中で畳をすっ、すっ、とこする音がして、女はどうやらその音に怯え
蹲っている。事実は女に男が近づいている。ただそれだけだ。
しかし音を立てて布団の真横にある
庭に続くガラス戸が割れてしまった
せいで沙汰止みになった闇夜の恐怖は
また復活したようだ。
男は黙って女をだきしめる。
女は男の浴衣の腕を掴んでいる。
「りっちゃん、腕痛い。」
女は聞こえていないのか。もっと強く握る。
その瞬間また灯りが付く。
ただ広い和室がまた目に映る。
女は男の胸から、離れゆっくり
辺りを見て途端に絶叫した。
男はそれに慌てて女の眼差しを追う。
女の眼差しはひと組の布団を捉えていた。
布団は先程のものだ。
しかし。布団は真っ赤に染まり、濃紺の浴衣と花びらと金魚の浴衣の男女が抱き合って赤い血溜まりに倒れ込んでいた。
男は絶叫した。女はすでに畳の上で意識を失っていた。
割れたガラスから吹き込む風が慄然とする男と女の全身を刺すように通り抜けた。
私はここで目が覚めた。
辺りはまた鉄格子とコンクリートで
紺の古い絣ははだけ汗ばんでいた。
私は鉄格子にはめられた窓から
差し込む月夜に叫んでやがて舌を強く噛んだ。
次第に金属の味が広がりはじめた。
そんな夢を見た。
0067名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/19(日) 04:23:31.26ID:iYfrSh6Sd
夏目漱石の夢十夜をベースに泉鏡花の作品を混ぜこみ横溝正史のような夢野久作のような要素もあったり。
0068名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/19(日) 04:26:16.84ID:iYfrSh6Sd
これをかいたせいでまた眠れなくなった()
0069名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/19(日) 07:35:01.75ID:2a5DHkxY0
>>56
何と言いますか、その何者をも恐れぬ果敢な姿勢に拍手したいと思いますw

>>57
『他と牛』だけ分かんないです…
案外短い方が難しかったりしますね

>>67
漱石好きとしては「夢十夜」を取り上げて頂いて嬉しい限りです
100年以上も前の人間が、なぜ現代人にも分かりやすい文章を書けたのでしょうね
本当に感心します
逆に鏡花のような美文は、もうこれから先に書く人は現れんでしょうな
0070名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/08/19(日) 07:58:44.73ID:5lJ5ZoROK
>>69
ほかとうし→かとうしほ

m(_ _)m
0072欅夢十夜(茸)
垢版 |
2018/08/19(日) 13:29:27.67ID:QMuMcCV3d
こんな夢を見た。
「最近、変な夢ばかり見る。」
男はポニーテールをして淋しそうな眼をしている女に跨って言った。
「・・・変な夢」
女は苦しそうに吐息を漏らし枕元の
灯りを消した。
「消すの?」
「だってなんか恥ずかしい」
女の声は段々小さくなった。
闇に包まれた部屋の中でシーツが
擦れる音と男女の吐息と
液体が絡む音だけが反響している。
やがて一切無音になり灯りがまた
室内に広がってゆく。
男は額の汗を腕で拭って
膨らんだシーツを捲った。
途端男は絶叫した。
捲ったシーツには青白い頬に
紫色の模様を首に巻き付けた女が
絶命していたからだ。
女の瞳は閉じられ、男は慌てて
衣服を着る。
「思い出されましたか?」
部屋を出ようとした瞬間、ベットで
絶息している女が起き上がり
野太い声で男に訊ねた。
「何が」
男は声が掠れている。
「いまあなたが見ている夢はすべてあなた自身の記憶の中に隠されていた映像を実体化したものだ」
女は裸体のまま男に近づき、男の
首に触ると、いつのまにか紺のボロい絣に衣服が変わっている。
「いまこの夢も自白させるためにわたしが見させているのです。」
女はそう言ってまたベットの灯りを消した。
そこで目が覚めた。
男の口にはガーゼがいくつも詰め込まれており、手はベットの鉄柵に手錠で
繋がれている。
服は紺の絣から白い真新しい絣に
変わっている。
「Kさんお目覚めですか」
牢屋の鉄格子から声がして男は顔を
上げる。
あの声の男である。
「お話する気になりましたか」
男はモーニングを着て白髭をたくわえている。
寝台の男は荒い息をしながら首を振った。
その瞬間月明かりがモーニングの男の
頬を照らした。
「ではまた夢を見て思い出して頂きましょう」
靴音がコンクリートの床に反響して
消えない。
そんな夢を見た。
0073名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/19(日) 22:27:21.52ID:2a5DHkxY0
>>70
結構簡単だったw

>>71
大絶賛ですな
とても20分で書いたとは思えない出来です

>>72
「K」といえば『こころ』ですね
0074名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/19(日) 22:28:18.01ID:2a5DHkxY0
ちょっと長いです

『Break the Glass!』@

理佐ちゃんが浮気をしている。そんな噂を聞きつけたのは、夏も終わりの頃だった。
密告者は長沢菜々香。大学時代のゼミ友達で、嘘を言うような人物ではない。
口数が少ない方ではあったけれど、発言の内容はいつも核心を突いていたし、真実味を持っていた。
だから今回の密告も本当だと考えるほうが自然だった。

「別れたほうがいいよ」
久しぶりに会話したというのに、一言目がこれだ。
基本的に社交辞令というものを知らない女である。
そもそも僕を呼び出す手段もおかしかった。わざわざ家の固定電話に連絡をしてきたのだ。

夜中の11時半、受話器を取ったのは理佐ちゃんだった。
その後僕が長い間話し込んでいたものだから、一晩中追求を受けた。
「誰なの?」「何の用だったの?」
いつものことだ。電話の後は必ずといっていいほど質問が飛んでくる。
でも理佐ちゃんにはその資格があった。なんと言っても特別な女の子だから。
「私は特別な女よ。クルマごと海に突っ込んでも助かったんだから」
そう、とにかく滅茶苦茶な女の子だけど、やっぱり特別だ。
なんて言ったって、数ある選択肢から僕を選んでくれたのだから。

だから相手が誰であれ、理佐ちゃんが納得するまで追求には答え続けなければならない。
ただ今回の場合は自分でも怪しいと思える電話で、追求されるのも無理はなかった。
0075名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/19(日) 22:28:44.34ID:2a5DHkxY0
『Break the Glass!』A

長沢菜々香が待ち合わせ場所に指定したのは、海岸だった。
9月に入ったばかりで、まだ海水浴できそうな気温ではあったが、海水温が下がるとクラゲが出る。
そのおかげで人は少なかったし、時刻も午前5時だった。

オンボロなカローラのエンジンを切り、ドアを開けた。ちょうど船の汽笛が聞こえた。
海風が少し肌寒く、上着が必要なほどだった。助手席に体を伸ばし、ジャケットを手にとった。
砂浜を端から端まで見渡し、彼女を見つけた。肌が白いからすぐに見つかった。菜々香は海を眺めていた。

「久しぶり」
僕の姿を見てもいないのに、菜々香はそう言った。
ノースリーブのワンピースを着ていて、そこから白い腕が真っ直ぐ下に伸びている。
夏の熱さなど微塵も感じられないような、涼やかな身体だった。性格と同様に全く血の気がない。

「電話で浮気って言ってたけど……あれどういう意味だ?」
「そのまま。あの人が浮気してたよって意味」
「いや、でも毎晩一緒に寝てるし、そんなはずないと思うんだけどな」
「じゃあ最近いつした?」
「何でそんなこと答えなきゃいけないんだ」
0076名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/19(日) 22:29:38.80ID:2a5DHkxY0
『Break the Glass!』B

僕は束縛を嫌う人間だった。束縛されるのはもちろん、束縛するのもいい気がしない。
大学時代に菜々香と別れた原因の一つだ。四六時中、付き纏われていた
それでも彼女は別れ話を快く引き受けてくれたし、ストーカー気質なところもなかった。
これほどまでに恋愛と友情の区別が上手い女性を、僕は他に知らない。

「私ね、あれから色々と考えたんだ」菜々香が言った。まだ海を見ている。
「上手く言えないけどね、私、大学の時はあなたに付いていくばかりだったじゃん?あんまり目もあわせられなかったし」
そう言われればたくましくなった気もする。
海から目線が外れず、堂々と話をしている今の図は新鮮だった。なまりも完全に抜けきっている。
大学時代は、僕が話しかける度に怯えるような顔をしていた。多分笑ったところなど一度も見たことがなかった。

「久しぶりに乗っけてよ、クルマで来たんでしょ?」
菜々香が言った。
0077名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/19(日) 22:30:19.60ID:2a5DHkxY0
『Break the Glass!』C

大学時代、菜々香の昼寝だけを目的としたドライブが、定番のデートだった。
どこへ行くでもなく、なるべく真っ直ぐな道を走らされた。
もちろん運転するのは僕で、菜々香はその間眠っている。起きている時はお菓子を食べていた。
今も乗っているカローラは、その時からずっとオンボロだ。
しかし流石はトヨタ車、柔らかい足回りが心地よい睡眠に適していた。

「まだこのクルマ乗ってるんだ」菜々香は助手席に座るなり、そう言った。
「親父の形見だからね。捨てられないんだ」
「亡くなったの?」
「ああ、去年死んだ。理佐ちゃんを紹介する直前に死んだ。だからこうして今も結婚できないでいる」

僕はギアをローに入れた。今では希少なマニュアル車だ。親父は、マニュアル車以外はクルマだと認めない人間だった。
ギアチェンジの時は気を遣う。異常に運転が上手くなったのは、横で菜々香が寝ていたおかげだ。
同乗者を起こさない運転は意外と難しいものだ。

「今日は寝ないの?」僕は言う。
クルマが動いても、菜々香は寝ようとしなかった。
「うん。大学の時はわざと寝てただけだから」

3速に入れた僕の手を、菜々香は握った。
動転して二つの手がニュートラルにまで戻った。
エンジンが吹け上がった。
0078名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/19(日) 22:30:54.32ID:2a5DHkxY0
『Break the Glass!』D

理佐ちゃんから着信があったのは、信号待ちをしている時だ。まだ5時半を少し過ぎた頃だった。
「ちょっとドライブしてるだけだよ。洗濯とゴミ出しと水やりはやっといたから」
生きた心地がしなかった。すぐ後ろにでも理佐ちゃんがいるような気がした。
でも嘘は言っていない。寝起きの理佐ちゃんはそれで納得した。

「別れなよ」
電話が切れると、助手席で声がした。まだ起きている。
「そうだ、その話だったね。何でそんな事言うんだ?」
「わかんないなら、別にいいよ」
「何だよそれ」
菜々香は黙った。少し笑ってから、こう言った。
「横ばかり向いてないで、ちゃんと前見た方がいいよ」
僕は過去を顧みた。まあ確かに前向きな生き方はして来なかったかもしれない。

後ろからクラクションを鳴らされた。
青信号だった。
0079名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/19(日) 22:31:58.73ID:2a5DHkxY0
『Break the Glass!』E

確かにプラトニックだったかもしれないが、それはお互いに遠慮していただけかもしれない。
「付き合ってたのに、キスもしたことなかったでしょ」
菜々香がそう言ったので、いかに大学時代の恋愛が異常なものであったかを思い出した。
理佐ちゃんとは、キスをしてから付き合った。正確には、一夜を過ごしたから付き合うことになった。
一方的に言い寄られて、流れのままに事は進んだ。その時点では、菜々香と別れていなかった。
知らない間にと言ったら語弊があるかもしれないが、気づいたときには菜々香と別れていた。

後から聞いた噂では色々な情報が飛び交っていた。
山形に里帰りしたとか、ノイローゼになって激太りしたとか、或いはもう日本には居ないとか、どれも確信のある情報ではなかった。
もちろん今までいったいどこで何をしていたのか、気になるところだ。
しかし自分が菜々香の人生を狂わせたかもしれないと思うと、そう簡単に問いただすことはできなかった。
菜々香も特に話したがる様子なく助手席に座っている。
糸口を探っている間に、クルマは同じところを3度も通り、いつもなら朝ごはんを食べている時刻になっていた。
0080名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/19(日) 22:32:39.97ID:2a5DHkxY0
『Break the Glass!』F

暴力的な曲は変に人を勇気づかせる。荒いギターサウンドが響いていた。
僕はとうとう耐えきれなくなった。多少なりとも僕が悪かったわけで、絶対に菜々香は悪くない。
罪悪感で勝手に口が動いた。
「ごめん、悪かったよ…」
「何が?」
「あぁ…何か苦しんでたって聞いて」
「わたしが?そんなことないよ。まあでも一瞬だけ苦しかったけどね。それに悪いのはあなたじゃないから」
菜々香は微笑みをやめた。
運転していてもそれくらいはわかる。

直線道路に差し掛かると、僕は横を見た。
菜々香は泣いている。
やはりマズイことを聞いただろうか?

「知ってる?」
クルマを止めると、菜々香が喋った。


「わたしってもう死んでるんだよ」
0081名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/19(日) 22:33:10.47ID:2a5DHkxY0
『Break the Glass!』G

身体が硬直した。ハンドルが固く握られ、離れない。
菜々香は眼を凄まじく見開いて笑っていた。視線はフロントガラスの先にある。

死んでいる?自分は誰と喋っているのだ?
意外なことに頭の中では、冷静な言語が聞こえていた。

クルマがゆっくりと動き始めた。
確かに僕はアクセルを踏んでいる。しかし自分の意思ではない。
スピードを上げ、あっという間に法定速度を超えた。
ハンドルが言うことを聞かない。

後部座席から悲鳴が聞こえた。僕は振り返る。理佐ちゃんが乗っていた。
少し視線を戻すと、居たはずの菜々香はもう居ない。

「ちょっと何してるの?真っすぐ走ってよ!」
「何で、理佐ちゃんが…」
「早く前見て!」

僕が再び気を取り戻した時には、クルマが海の中だった。
0082名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/19(日) 22:35:26.49ID:2a5DHkxY0
『Break the Glass!』H

金縛りにも似た感覚がずっと続いていた。
シートベルトを外していたおかげで、自由に身動きできる状況にはあった。
それでも身体が動かない。動かす気力も残っていなかった。

フラッシュバックが脳裏に焼き付く。そこには、直前までカーステレオで流れていた曲が繰り返されていた。
既の所で命が助かったのはこの曲のおかげだった。あまり評価していないけど、この曲以外で脱出はあり得なかった。

ヘッドレストを取り外し、窓の隙間に差し込んだ。思い切り息を吸う。テコの原理でガラスが割れた。
車外に出ると、冷たい水が身を包んだ。

「こうやってね、こうやってね、わたしは理佐ちゃんに殺されたんだよ」
どんよりした水圧の中を声がうねっていた。

理佐ちゃん、そう言えばこんなこと言ってたよね。
「私は幸運な女よ。クルマごと海に突っ込んでも助かったんだから」

水面から顔を出した。涙は意外と生ぬるい。


0083名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/19(日) 22:42:52.94ID:kiEgKj1hd
>>82
物語が終息に近づくに従って背筋が寒くなりました。怖い、
0084名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/08/20(月) 00:22:57.17ID:ncn8Q4HzK
>>82
呑気にガソリンスタンドのダジャレ言わせてる場合じゃなかった(笑)

大阪府先生としては多少異色作かも知れませんが、伏線の貼り方も見事で、そういう意味でもゾクッとさせられました。
ここまで来て最後の最後にまたCMネタのオチでも来るんじゃないかとちょっと思ってしまったのは秘密(笑)

それにしても読み終わるまでタイトルからあの曲が全く浮かばなくて
デビッドボウイの曲しか脳内再生されないというのは欅離れが予想以上に深刻だと思いました(笑)
0085新しい夜に歌う猫(茸)
垢版 |
2018/08/20(月) 01:31:56.02ID:zseablLVd
卒業の少し前の話。
放課後の夕日が差し込む渡り廊下でいくちゃんが振り向いて口を開く。
「お腹空いた。」
「またあそこよってく」
「うん」
オレンジがリノリウムの床に零れる。僕はスキップをして先を行くいくちゃんを慌てて追いかけた。
「んー、おいひい」
口元に茶色のソースが零れる。
「ここ、ついてる」
僕は唇のすぐ横を指さしていくちゃんに言った。
「とって」
いくちゃんはハンバーグを挟んだテーブルに身を乗り出す。ハンバーグの香りとミントのよう
いくちゃんの香水が混ざり合い僕は顔が熱い。紙ナプキンで拭ったらいくちゃんは満足そうにまたフォークを動かした。
「美味しかった」
制服の皺を直していくちゃんは握った手をふらふらと揺らす。僕はいくちゃんの感触を刻み込むように強く握った。
「どうしたの?」
いくちゃんは僕の方を見た。気がつけばもう信号は青になっていた。
「ん?なんでもない」
僕はいくちゃんの顔をまっすぐ見れずに
繋いだ手をはなさないまま急いで道をわたった。冬の空は大急ぎで澄んだ黒空を運んでくる。僕は見上げながら名前も知らない
小さな星を数えていた。
「ねえ、大丈夫?」
いくちゃんは不意に立ち止まった。
「大丈夫って」
「なんか無理してる」
「無理してないよ」
「無理してるよ。」
いくちゃんの眼差しが刺さる。僕はいくちゃんを見ることはできない。
「なんか目が潤んでるけど」
いくちゃんは少しトーンを落として言った。
「そうかな。冬の寒さが目にしみるだけ」
「でもそんなことで目をうるませたことないでしょ?」
僕はいくちゃんの顔を見る。いくちゃんは不思議に穏やかな顔をしていた。横断歩道を渡ってすぐのところで僕はいくちゃんに体を預ける。いくちゃんは僕の背中を優しく何度も撫でる。
熱いものが流れてアスファルトを濡らしてゆく。不覚だった。どれくらいたっただろう。
僕は顔を上げて凪いだ顔のいくちゃんと唇に触れた。
「もうすこし寄り道しようか」
いくちゃんはそういって徒に笑った。昔からよく行ったあの公園。夜に行くとまるでまったく違う場所の
よう。いくちゃんが滑り台のよこにあるベンチを見つけて「ここ、ここ」と指さして座る。僕は少し遅れて雑草が夜に歌うのを
見ながらいくちゃんの隣に座った。
車のバックライトと走行音。そして遠くの電車の音。耳を済ますとそんなありきたりな生活音がいつもとは違う。なにか
静謐なものに感じる。
僕は不意に白のスカートを穿いた
いくちゃんの太ももに横たわる。
いくちゃんは少し驚いて僕を見た。
しかしその後で優しく頭を撫でた。
柔軟剤の香りとごわごわした布地の
感触とニットの膨らみが孤独な
蛍光灯に当たって揺らめく。
「こら、どこみてるの」
いくちゃんはそう言って僕を小突く。
しかしいくちゃんはすぐにちょっと
だけ息をすると体で僕を包み込んだ。
膨らんだ柔らかい感触が額にあたる。
「もう2度とこんなことしないんだからね」
くぐもったいくちゃんの声が聞こえる。
「うん」
頬に刺さるニットの繊維に心地よい
不快感を抱きながら車の走行音に耳をすませた。夜が歌っていた。
0086名無しって、書けない?(大阪府)
垢版 |
2018/08/20(月) 09:01:32.38ID:zXBwvB9S0
>>83
自分でも怖いです

>>84
書いているうちになーこちゃんが暴走し始めましたw
直前までスティーヴン・キング読んでたから、ホラー要素強めになったのかもしれません
それに加えてガソスタスレのダジャレの詰め込み方が美しいかったもんで、こっちも無理に伏線をねじ込んだ次第です

ボウイは『Breaking Glass』ですかね?
邦題はglassが鏡と訳されてますけど、英語だともっと意味が多くて何とでも解釈でき、割と哲学的な詞ですね
ボウイさんはただのカリスマおじさんだと思っとたんですが、やっぱ偉大な人なんですかね?

>>85
こんな風に淡いエロさを描きたいんですけど、なかなか難しいです
0087名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/08/20(月) 23:24:32.87ID:ncn8Q4HzK
>>85
読みながら、一生に一度でいいからこんな夢を見てみたいなあなんて思った

>>86
その曲です
ボウイ氏が偉大だとすれば、それは自分の興味の赴くままに節操なく(←褒めてます)そのスタイルを変え続けた点だと自分は思います
その曲のころは理屈っぽい変態音楽家たちとつるんでいたのでそんな感じですね(笑)
ファンや大衆が求めるものばかりに縛られて自分が本来やりたいものや音楽から離れていってしまう人も多い気がするので
そういうのは何か残念です

さて、あちらのスレにもう一丁投下しました
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1534588230/54
ちなみに答え合わせがこちら
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1534588230/59

いい加減打ち止めですね(笑)
0088名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/21(火) 00:14:44.54ID:U5oe7Vvnd
みなさん普段どのように作品書いてますか?
僕は完全に見切り発車なんですけれど
0089Chelsea Girl(茸)
垢版 |
2018/08/21(火) 01:19:40.42ID:oJU761i0d
「15分だけ文豪気分を味わってみない」
黒いロングコートの水滴を切って志田愛佳は僕に言った。
「15分、どうして?」
「15分位が丁度良いの。多すぎると疲れてしまう。」
低く呻くように白い頬を歪める。
「これは飲めば15分だけ驚くほどの発想が湧くの。」
志田は頬杖をついた。
「さすが今をときめくアイドルは言うことが面白いな」
「要らないんだ」
不気味な無言が辺りを包んだ。
「どうすればいいの?」
夕方5時の喫茶ルノアール。薄暗い照明が生々しく灯る。グラスの水たまりを指でなぞって僕は志田を見る。
「これ。」
コートを脱いで顕になった白いシャツの胸ポケットからグッピーラムネのような粒が
入った小袋を取り出した。
ソファの横に畳んだコートと白いシャツから透ける黒いインナーに小さな心臓は
悪戯に拍動した。
「だれもいない所で飲んで」
「くれるの?」
「ただし」
小袋を手に取ろうとする僕を遮って重ねた志田が僕に言う。
「うちと寝て」
「寝る?一応既婚者なんだけど 」
志田は顎で怪しく光る青いネオンを指さした。組み替えた足と太ももが白く眩い。
ブルーのスカートは皺が入りうねりを見せる。願ったり叶ったりな展開に僕はアイスコーヒーのグラスを持ち上げ最後のひと口を飲み干した。
0090Chelsea Girl(茸)
垢版 |
2018/08/21(火) 01:20:52.87ID:oJU761i0d
間接照明の淡色が志田の冷たい眼差しに不思議な色気を付け足す。先にテーブルへコートと鍵とバックを置くと白いシャツと青いスカートのまま僕を振り返った。
僕は魔法がかかった案山子みたいに立ち尽くしている。
「早くして」
志田が僕の腕を強く引っ張る。
途端僕はバランスを崩し志田に覆いかぶさる。僕は薄い胸元と黒を見る。
志田はゆっくりと僕の背中に手を回し、
目を瞑った。生ぬるいそしてとろっとした感触が舌を包み込む。有線から流れる
ノーマン・メイラーの中で水を掻き混ぜ
る音が鳴った。
志田は体を少し捻って僕の目を見る。
僕はTシャツとジーンズを脱いで
白いシャツの釦に手をかける。
汗をかいた白い谷間からは香水と汗が
漂った。僕はそれを吸い込みながらさらに釦を外してゆく。
顕になったのは黒いインナーと白い肌だった。マーキングをするように唇で撫でてゆくと志田は唇の端で笑って僕を見た。
暫時。
スカートを下ろしたのは志田だった。
銀のファスナーに手をかけた瞬間志田が
冷たい声で「自分でやる」と、言ったからだった。
艶やかなそして程よい肉付きで驚くほど白い太ももと水色の密室。
僕がそれに手をかけると志田は途端に
横向きになって「おやすみ」と言い出した。
「なんで?」
僕が尋ねると志田は仰向きになって
「寝てとは言ったけどやりたいなんてひと言も言ってない」
反論の余地も与えず志田はベットからはみ出したシーツを肩まで掛けて寝息を立て始めた。そして僕は途方に暮れる。
仕方ない。僕は志田の横顔を眺めることにした。白い頬にはうっすら桃色のチークが入っており薄く小さい唇には赤いルージュが丁寧に引かれている。そして形の整った目鼻が横顔を飾っている。
目元にブラウンの髪がかかっている。
漏れるようなため息をしながら
頭をふって髪を払う。
そんなことを一時間したのち志田が
ゆっくりと起き上がった。
「おはよ。」
なんでもないように志田は僕に笑いかける。
「ああ」
僕が背中を向けて着替えようとすると
「待って」そう言って肩を掴んで
振り向かせると僕のパンツに手をかけた。
「え?」
「いいから」
志田は髪を耳に掛けてニヤリと笑った。

志田がティッシュを手繰り寄せて
口元を拭う。
「口紅落ちちゃった」
そう言って僕の方へ唇を近づけた。
中央の部分がニュートラルになっていて
僕は思わず目をそらした。
痺れるような心地をそのままに
パンツを履き着替えるといつのまにかさっさと着替えを済ませた、志田から先程の
小袋を受け取った。
「はい、これ」
「ありがとう」
「じゃ、小説がんばってね」
志田はあっさりと部屋をあとにした。
僕は残り香を吸い込みながらジーンズ
のポケットに小袋を閉まった。

これは僕が新人賞を取る半年前の話である。
0091名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2018/08/21(火) 06:42:00.33ID:SPmXfEOva
>>88
これは興味深いテーマですね

俺は妄想が自然と浮かんでくるんでほぼ妄想任せの即興で書いてます

ストーリー考えたりアイデア考えてたら面倒くさいから書けない
考える作業は楽しくないんで無理っすw

仕事してたり遊んでる時になんとなく妄想が浮かぶんでそれを覚えていて時間ある時に文字に起こすんですけど

基本理佐ちゃんと俺がイチャイチャする妄想なので楽しいんですよね

それで書いてると楽しくなって次から次に浮かんでくるのでそれを書き写す簡単な作業ですw


しかし規制がきつすぎて丸一日書き込み出来ないなんて酷いw
0092名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/08/21(火) 11:44:17.82ID:qHhzmfLYK
>>88
最近は普段作品を書かないのでアレですが(笑)
自分は見切り発車的に書いてたのはほぼ初期のみで(シマリスがアイドルになる話と、栗太郎の鬼退治の話あたり)
あとはほぼ最後まで作ってから投稿することが多かったですかね

これはやはり基本的にオチを最初に決めて、設定を後から考えるという、ある意味漫才的な作り方が多いからだと思います

ただ例外的に、残酷な観客たちがあまりにもつまらないというスレが立ったときに
こういう配役でテロリストもののドラマが観たいという書き込みを元に
漢字欅全員出演のやつをそちらのスレで見切り発車形式で書いてたことがありまして
結構いろいろと評判は得てたんですが、途中で終わってしまいまして
未だにちょっと心残りではあります

>>90
ややアダルトでちょっと退廃的な世界がタイトルとも見事にマッチしてますね
言われてみれば志田=Nicoというのも確かに絶妙です

ところで
ウィリアムバロウズがREMの曲で朗読してるやつはCD持ってるんですが
ノーマンメイラーが有線から聞こえて来るのってどんな感じなんでしょうか
0093名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2018/08/21(火) 12:26:24.42ID:cT3VEqs9a
>>92
テロリストのやつ読んでました

漫才からシリアスな物までハイクオリティに書くチワンさんの技量に羨望の眼差しな俺です

俺は1年半ぐらい書いてるわりに何故か文章が上手くならないんですよね・・・
0094名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/21(火) 14:08:41.71ID:pHlkYMFKd
>>92
>>90 の作品はたまたま見ていた植草甚一のエッセイにLSDという未知なる薬が登場し調べたらアンディーウォーホルに辿り着いたのでそれをイメージにしたものです。
15分のくだりはアンディーウォーホルの
「15分で誰でも有名人になれる」というところから。書きながらこんな展開になるとはとこっちが驚いております。生々しさが想定の倍以上になってしまったのでこれはただのフィクションでありほかの人物、団体と一切関係がないですと重ねて書いておきます。
0095名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/21(火) 14:09:49.95ID:pHlkYMFKd
またノーマン・メイラーは植草甚一のエッセイに出てきたものでどうやらジャズの方のようです。
0096名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)
垢版 |
2018/08/21(火) 16:33:26.12ID:qHhzmfLYK
>>95
いや、ノーマンメイラーといえば超有名な作家さんだと思いまして(笑)

そういえば関係ないけどノーマンメイラーとマイルスデイビスって日本語発音すると抑揚同じだなとふと思った(笑)
0097名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/21(火) 16:44:49.56ID:ssIRqOJ8d
>>96
あれ?おかしいなと思って調べたら作家でしたね(すっとぼけ)
ジャズの黒人と白人たちに出てたんでジャズのひとだと思ったんですが作家でした。すいません。単にミスです。
0098名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/21(火) 16:46:50.60ID:ssIRqOJ8d
ノーマン・メイラーのところはジョン・コルトレーンにしておいてください(苦)
0099名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2018/08/21(火) 16:48:49.10ID:ssIRqOJ8d
作家の朗読が流れる不思議な有線があるっていう設定もいいかも。あとはスティーブン・キングが流れる部屋とかね。Tハリスが流れたりした怖いだろうな()
0100名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2018/08/21(火) 17:37:32.56ID:+ZJWTN7Ka
ノーマン・メイラーの方が語呂的に作品にあってるからアリじゃないでしょうかw

ノーマン・メイラーもゲイリー・ギルモアを描いた死刑執行人の歌という作品があるから有線で流れたらなかなかダークかもw
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況