>>180
友香「やっぱり単なるイタズラじゃなくて何かが本当に動いてるんでしょうか…?」
米谷「そう考えるのが自然やと思うわ。その大学の学生と売店のおばちゃんはおそらく犯人グループのメンバーやろうし、自転車で来たんは連絡事項その他を配達する運び屋やろ。そして施設のその子が重大な何かを知っているはずやな」
長濱「見せてくれた絵に描かれた人物たちが犯人グループの可能性があるね。ということはそこの先生も?」
友香「でも、彼女は明らかにわざと先生のことは描いてませんでした。ということは先生は関係ないということでしょうか?」
米谷「そうやろな。そういえばその絵の写真とかは?」
友香「はい。記事にしたいのでと言って一応全部撮りました。あとこちらが先生とリカちゃんです」
米谷「うわ、2人とも別嬪さんやなあ〜」
長濱「うらやましいか(笑)」
米谷「お前もおもろ顔やないかい…っていうか、アイドルにでもなれそうな子やね…」

友香「何か、気になりますか?」
米谷「いや、あの…あ、そういえば大学で目撃された鈴本っていう学生は印象どうやった?」
友香「あ、はい、ちょっと小柄な感じですけど、やっぱり可愛いっていうか、美人タイプでしたね」
米谷「以前会ったというこのショートカットの友梨奈っていう子はどうやった?」
友香「彼女もまるでアイドルみたいな可愛い印象がありました。それでいて何かしっかりした感じで」
長濱「じゃあ、大学の売店のおばちゃんは?」
友香「ちょっと生活に疲れた感じで」
長濱「…そこは美人とかの印象はないのね…」

米谷「そうか…ひょっとするとやっぱりアイドル関係の何らかの問題が背景にあるのかなあ…よくわからんけども」
長濱「その施設の子が重大な精神的トラウマを抱えることになった事件があったはずよね?それに復讐するために仲間が立ち上がったとか」
友香「でも彼女は、みんなを止めてほしいって、私に言いました。彼女の意志に背くようなことを仲間がするでしょうか?」
米谷「確かにそうやな…まだまだ謎は深いな」

3人の間にしばし沈黙が流れた。