>>158
長濱「なぜイタズラじゃないとわかるの?」
米谷「イタズラはな、バレてはいかんのや。誰がやったかわからんようにこっそり仕込むもんや。だからproxyとかでごまかしてネットにこちょこちょって書き込めば済むはずやろ?」
長濱「確かに」
米谷「じゃ、今回はどうやねん?都内の数カ所から、しかも大学の売店とかコンビニとか人目につく確率が低くないところからFAXやろ?イタズラの方法としてはおかしすぎるわ」
長濱「なぜそんな方法を?」
米谷「それは犯人に訊かんとわからん。でも、もしかすると、あえてFAXというものを使うことが、犯行予告のターゲットに対するメッセージにもなってるのかも知れんよ」
長濱「どういうこと?」
米谷「犯人はターゲットに対して恨みや怒りを持っている。その原因になった出来事に、“FAX”が関係しとるかも知れないっていうことや」
長濱「難しいなあ…」

米谷「それに都内複数箇所からほぼ同時にFAXが流されたということは、犯人グループは複数いる訳や。そして多分、それを束ねているかなり頭の切れるリーダーがいる」
長濱「じゃあ、そのグループ間の連絡の様子をハッキングとかも使って捜査していけば、手掛かりが得られるかも知れないわね」
米谷「いや、それにも頼りきらないほうがいいかも知れんよ」
長濱「え…?」
米谷「頭の切れるリーダーならその裏をかく可能性もある」
長濱「どういうこと?」

米谷「…仲間内の連絡にネットを使わず、手紙やメール便とかを使うかも知れないっていうことや」