>>155
その日の夜、都内のとあるバーにて。

米谷「何でよりによってあんたと2人で飲まないといけないんよ。それにこんな場違いなところで」
長濱「静かで人気のないところで話したかったのよ。久しぶりだけど全然変わってないのね。相変わらず口悪いし(笑)」
米谷「あんたのヘラヘラ顔見てると自然とこういう口調になるんや(笑)」

長濱は警視庁鑑識課勤務。女性ながら若手のホープとして期待されている。
一方の米谷は長濱の元同僚で同期の間柄。しかしその後上層部のやり方に反発して警視庁を辞め、現在は都内の研究所で好きな微生物の研究に明け暮れている。

米谷「で、何やねん、用は?」
長濱「そう、あのね…今、騒ぎになってるノギザカのFAXの件で…」
米谷「あの件な…捜査はどこまで進んでるねん?」
長濱「いや、それが、単なるイタズラかも知れないって言って、上が捜査の指令を一向に出す気配が無くて」
米谷「はぁ〜(タメイキ)、まあそんなことかなとは思ってたけどな。相変わらずマヌケ揃いやな」
長濱「じゃあ、やっぱり単なるイタズラじゃなくて、犯行予告なの?」
米谷「当たり前やろ。そんなモタモタしとるから便乗したイタズラFAXやらネット書き込みとか出始めとるんやないか」