>>491
ん?なんでそんなニッチな質問をここに?(´・_・`)

>ストレスコーピングの焦点対処法を教えてください。
ちょっと前に「私はADHDじゃないか?」って大人で受診する人が増えた、というのが世間に出た時は、個人的に「そりゃ子供の疾患で大人で病院掛かるもんじゃねーだろ」新型うつ病みたいにまたマスコミのあれか?と否定的だったが
確かにいわゆる「ギリ健(響きは悪いが的を得てるので使用)」という人には、昔のAC(アダルトチルドレン)のように、自己認識する為のラベリングとしてはアリかな、と。

残念ながら「治療」は出来ないが、自分の特性を理解して、仕事のしにくさや生活のし辛さをそこで認識する事で避けて通るってのかな、無理に努力して自己否定やストレスを抱え込まないという意味ではアリかと。

その上で、ストレスコーピング(俺はストレスマネジメントという言い方の方が好きだが)としても、一応社会人として仕事が出来てる、とかの程度であれば、一般的な人のストレス対処と同じで良いのでは。

ま、その「ストレスコーピング」も、もう7〜8年くらい前かな?「ストレスが増えすぎて、ストレスに対処する、というスタンスでは捌ききれないので、ストレスから逃げるが勝ちです!」って精神科医が言ってた位なんで
個人的には「ストレスから逃げる方法」が「ストレスコーピング」というイメージで捉えてる。

今はコロナの前でも仕事が過密、長時間になってそもそもストレスをどーのこーのする余裕がない、ストレスコーピングの対処自体が出来ない、ってのは強く感じる
更に、そういう(これはイパーン人も含め)ストレス対処が出来る人に更に仕事なんかが振られてしまうというのがあるので
逆にそこそこ軽くうつ状態になって診断書書いてもらってホントに倒れない内に休む方がマシ、という現状がある。

ちょうど以前、昔ADHDの診断を受けて当院受診歴あって(そんときは何だったっけな、ADHDそのものの治療ではなくて関連した他の愁訴で)、
そんで大学生の就職活動でどーも上手くいかなくて、というケースを扱った事がある。

ただ、「焦点対処法」って(俺は詳しくないが)何か問題があったときにその原因にアプローチする、って方法でしょ?
でも、例えばADHDの一つの特性として他者とのコミュニケーションが苦手、というのがあっても、健常者であればコミュニケーションスキルのトレーニングなどは考えられるけど
そもそもそれが幼少期からの特性で苦手、という人に「トレーニングしなさい!」ってのは非効率だよね。

そこはもうその人の特性に合わせて、トレーニング、いわゆるSSTとかで出来るものならやればいいけど、無理なものは無理にやらない
例えばコミュニケーションが苦手な人が営業職になって上手くやろうとしてもかなりキツイ、
が逆に人と話す機会の少ない職種であればそれは問題にならない、そういうアプローチの方がいいんではないか、とか思ったりする(まぁこれも問題解決型と言えるかも知れないが)。

ただ、これは臨床的な、まぁかなり個人的な主観的意見なんで、実習とかで実際の患者さんを担当してるというのであれば、
興味があればそこの所を色々調べて、自分が将来積極的に診る事はなくても、基礎知識として持っておくのは良いかと。

HSPとか医学的にはナンセンスだが、大人のADHDとかでも心配になる人が多いというのは今後更に増えてく事ではあるので、鍼以外のストレスコーピング理論やASD、ADHDなどの知識はあって良いかと。

個人的には10年くらい前には「精神科行きたくない、お薬飲みたくないけど東洋医学でなんとかならん?」って患者さん居たけど
今は精神科の敷居が低くなったりして不安、抑うつなどでの患者さんは減った。

ただ、坑うつ剤を服用してるという患者さんは増えたので、直接治療しなくても神経症の知識はムダではないし
むしろ薬物療法や心理療法でどーにもならん身体症状に対しては鍼灸は良い適応だと思うし。

社会的疾患、と個人的にはネーミングしてるけど、例えばサザエさんのカツオとかのび太君とかは、多分今の診断だと軽いADHDとか言われるかも知れない。
が、海山商事努めて定時で帰れたゆる〜い時代はそれでも不自由を感じなかった。

今は、健常者というか、特に問題が無くてもブラックな労働環境でしか働けない時代なんでマスオさんとか釣りバカのハマちゃんみたいのは首になるよね。
社会因子というか、社会的環境が変わって不調を訴える人が増えた。
でも何とか対処しなきゃいかんので、どーするか、ってのは鍼灸の古典やらには無い事柄なんで時代に合わせて取り入れる、というか。

答えになってないかもだが参考までに。