2016年現在知れ渡っているドリアの原型は、1930年頃横浜ホテルニューグランドの初代総料理長であったサリー・ワイルが、
体調を崩した欧州の銀行家のために即興で提供した料理であると考えられている[2]。

その時提供されたものは、バターライスに芝エビのクリーム煮とベシャメルソース(ホワイトソース)をかけ、オーブンで焼き上げたものであるが、
戦前のニューグランドでは、それ以外にも蟹を使ったドリアなど、いくつかのバリエーションが存在していた[3]。

上にチーズをのせる発想はワイル以降の後継者の改良によって得られた[4]もの、という説もあるが、
当時のフランス料理にはリゾットの上に魚介のクリームソースとチーズをかけてグラタンにする、という料理も存在していたことから[5]、
ドリアのレシピの源流にはフランスの米料理があるものと考えられている。


一般的な調理法としては、バターを塗った耐熱容器にバターライスまたはピラフを盛り、ベシャメルソースで覆い、
その上から削ったパルメザンチーズをふりかけ、表面に焦げ色がつくまでオーブンで焼く。


エビやイカをいれたものはシーフードドリア、鶏肉をいれたものはチキンドリア、カレーを使ったものはカレードリアと呼ばれるなど、
具材やソースによって様々な呼ばれ方をされるが、ライスグラタンと呼ばれることもある。


フランチャイズ系のサイゼリヤでは、ターメリックライスを用い、ホワイトソースとミートソースで仕上げたドリアをミラノ風ドリアと呼称している[6]。