>>87
>当帰散の出典は3つどころじゃなくて、もっともっとあるよ
 
所属の研究会で方剤の出典等々を纏めているんだが、当帰散で上がってきたのは以下の三つ。

後漢《金匱要略》卷下、婦人妊娠病脉證治第二十。別名 芍薬湯で永類ツ方卷十八。

宋《峯普濟方》卷第二十一、眼目。

宋《仁齋直指附遺方論》卷之九、虚汗。別名 団参湯で仁齋直指小兒方論卷之四、参帰湯で
杏苑生春卷之五、団参散で景岳全書卷之六十二。

(・は外字で表記不能)

俺は編集係なので実際には文献に当たっていないが、行き着く処がこの三つだったらしい。
もし他にあるのだったら厚かましさは重々承知の上、是非ご教示願いたい。

>>88
桂枝茯苓丸(桂枝茯苓丸料エキス)… 色々な考え方、使い方があるのだろうが、我々のグル−プでは
婦人チョウ塊(チョウはやまいだれの中に徴、現代の筋腫に相当すると思われる)に使用を基本としている。
金匱要略(後漢)婦人大全良方(宗)萬病囘春(明)勿誤藥室方函(日本、明治)に当たられると宜し。
一般用には血府逐オ湯、折衝飲、キュウ帰調血飲第一加減、補陽還五湯、冠心二号方などがある。
医療用エキス剤だとオ血薬は他に通導散、桃仁承気湯、温経湯、疎経活血湯ぐらいか?


黄ゴンを手近の生薬学で調べたら、【性味帰経】苦、寒。肺、胆、大腸経【効用】清熱燥湿、瀉火解毒、止血、安胎
とある。白朮との薬対で安胎作用がある。生で用いると清熱瀉火作用強く、炒用すると寒性が弱められて安胎に用い
られるとある。