〔8〕 座面の素材は、アーロン・チェアやミラ・チェアの「座面が深く沈む」ことで「腰痛を誘発する」メッシュから、相対的に沈みにくいファブリック生地に改善
    されています。さらに、「座面が深く沈む」ことを防止するために、座面下から硬質のプラスチック素材を三重に重ねたピクセル構造で下から支えてい
    ます。しかし、座り心地はプラスチック素材そのままに硬く、三層に絡んだプラスチックがギシギシ軋み唸りを上げて軋むことがあります。特に、座面
    の前縁部分では、座面の表面の真下に座面の骨格を成す硬いフレームがあるために、座面の前縁部分が大腿部を不快に圧迫します。座面のフレ
    ームが座面の前縁に近付くほどに座面の真下に近付いていることをご確認ください。

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    (商品の画像の左横に縦に7つ並ぶ画像の上から1、3、4つ目の画像が分かり易いです)。その結果、普通の姿勢よりも大腿部に負荷が加わる
     コンピュータ画面に向かう後傾姿勢では、座面の前縁部分が大腿部を突き上げるような不快感に見舞われます。座面のフレームから遠い部位
     ならまだしも、フレーム付近では、ハーマン・ミラー社の誇大広告「座った人の僅かな動きにも対応し体重を均等に分散する」はずもありません。
     オフィス家具の専門家がネット上で指摘するハーマン・ミラー社がアーロン・チェアで犯した欠点「硬いフレームが肩や大腿部を圧迫して不快感
     を及ぼす」での教訓がエンボディ・チェアで生かされていないのです。アーロン・チェアの欠点がそのままエンボディ・チェアにもあるのです。「ピ
     クセル構造が体重を均等に分散する」との広告にも首を傾げます。体重を10個の点で支えるよりも100個の点で支える方が体重をより均等に分
     散するのですから、体重を密度の低い荒い目のプラスチックの点で支えるよりも、密度の高いクッションの面で支える方が、体重が均等に体圧
     分散されるのは合理的だからです。この点を鑑みても、ハーマン・ミラー社のデザイン一辺倒、
     エルノゴミクスの未熟さを深く再認識させられます。