恐らくこれで最後です。

 3回目の試験で予想通り私は合格し、国家試験も受かりました。
母は笑顔で「おめでとう」と言ってきますが、もう私は素直に喜べなくなっていました。
 就職し、完全に親から離れて暮らしていると、母と会わずにいるのがどれだけ精神的に楽かが分かります。
それでも前述の悩みのようなことが色々と残っていて、生き難さを感じます。

 母の苦労も大変さも、話を聞いて知っていました。
母こそ毒親育ちであったことを理解しており、ただ感情的になって怒鳴り散らしたら止まらなくなってしまうことも分かっています。
私は、母を本心から嫌うことはできません。

 でも、こんな風に育ちたかった。こんな職に就きたかったと零す母の理想を、私は上手く誘導されてなぞって来ただけにしか思えてなりません。
絵が好きな妹はデザイン関係の進路に進みました。
音楽が好きな弟は恐らくその道を進むのでしょう。
猫は今も実家で可愛がられています。
絵も音楽も動物も私は好きで、将来進んでみたいと母に言ったことがあります。

 現在は資格があって生活は安泰で、職場の上司は親身になってくれて何不自由ない生活です。
それでも、ずっとどこか納得がいかずモヤモヤしたままです。

 一度カウンセリングを受けてみて、麻痺した感情を戻すため、過去にあったことをその時感じたことも含めて整理してみると良いと言われました。
ダメですね。読み返してみても、内容が淡々としすぎです。

 別に悲劇のヒロインに浸ってみたかった訳でもなく、ただ整理して愚痴吐きのつもりで書いていましたが自分でも思っていた以上に長すぎました。
まさかこんな長文を読んで下さる方がいるとは思えませんが、長々と失礼しました。