卒業試験は4回あり、一度でも合格点を取れば卒業できます。
1回目は不合格で、明日に控えた試験は2回目。
これは、後数点届かず不合格でした。
このまま続ければ次は合格できるだろうと頑張っていたところに、母から電話が来ました。
3回目の試験の4日前です。
 電話をとって話を聞けば、2回目の試験に落ちたことを知った母が怒りに任せて暴言を吐きに来ていました。
確実に成績は上がっており、毎日その時間は大学で勉強していることは伝えてありました。
それなのに、その勉強しているはずの時間に電話をしてくるのです。
おまけにその内容は「こんなことなら保育士や動物の仕事に行かせるんだった。今からでも勉強し直せ。こんなに合格できないなら向いていないんだ、止めてしまえ」
成績で怒られるのは諦めていました。自業自得です。
 母は前々から「あんたの進路は私に責任はない。失敗しても親を責めるな」と言っていました。
私は一度も親の愚痴や悪口を言ったことはありません。
進路も否定されはしましたが、その言葉通り諦めてしまったのは自分の責任だと分かっていますし、そう母にも伝えてありました。
何故、今までになく必死に努力している最中に、その諦めたはずの物まで引っ張り出して責められなければならないのかと、言葉を無くしました。
母の怒号は1時間以上続き、私からの相槌がなければさらにヒートアップするので通話口で曖昧な返事をすることしかできませんでした。