卒業試験の3日前、母は突然明日会いに行くと連絡してきました。
用事を聞きましたが返事はなく、試験勉強のため朝7時半〜18時は家にいないことを伝えました。
 試験前日の朝、母から電話がありました。
時間は7時前で、もうすぐ着くが何か欲しい物はないか。コンビニによるから朝ご飯が欲しければ言って欲しいと言われ、頼みました。
しかし、7時10分になっても母は来ません。
朝ご飯以外の家を出る準備は済んでいました。
成績不良者は8時までに大学に着き、ミニテストをすることになっていました。
遅刻すれば皆が無言でテストが配られるのを待っている中、教室に入らなければなりません。
急げば20分で大学に着きますが、時間に余裕がありません。
 15分を過ぎた頃になって母はようやくやってきました。
私のために総菜を作ってきた。コンビニで冷凍食品の総菜も買ったというのです。
以前用件を聞いた時に返事がなかったため、何も知らない私は昨晩作り置きのおかずを作って保存したばかりでした。
ただでさえ時間が無いのに、朝ご飯を食べ冷蔵庫と冷凍庫を整理し母の作った総菜を詰め込まなければいけなくなりました。
呆れながら慌ただしく準備や片づけをする私に、母は「せっかく作って来たのに冷たい」「優しくない」と言います。
そして、またベッドに寝っ転がりながら私に葬式の時の愚痴を話すのです。
 私は数年ぶりに酷い苛立ちを覚えました。
愚痴を話し続ける母を説得して家から追い出し、慌てて大学に行きました。
勉強を応援しに来たと言いますが、邪魔にしか思えませんでした。