祖父は無口で大人しく、良くも悪くも普段から何も言わない人でした。
祖母は表向き親切で農作物を親戚や近所の人に分け与え、孫にも優しかったのですが、裏では母をいびっていたそうです(私が鈍いのもありますが、陰湿だったこともありあまり公にはなりませんでした)
父は祖父に似ていて大人しく、鈍い人で、母がしっかりしている分、なにかと母に頼りきりでした。
母に上手くしつけられ、一通りの家事はこなせます。
母は貧乏育ちで、お金を出したくない。進学させたくないという親に頭を下げ、女一人でも稼げるように看護師になった人です。
母の兄弟も全員看護師で、末っ子だった母は上の兄弟にお金を借りてどうにか進学した苦労人です。

 母は普段は優しいのですが、忙しさや仕事や祖母の事でのストレスがあったのでしょう。
不機嫌な時は大声で怒鳴り散らし、恐らく無意識にコロコロと意見や態度が変わる人でした。
責任感が強く、ほぼ一人で子育て、家事、親戚付き合いをこなしていました。