おそらく凡夫どもは「私」と、自分をジャスチャーで表現する際に
顔の辺りを指差すと思うのぢゃ。両方の眼球と鼻と口の周り辺りを、指差すであろう
そこには神経が密集しており「私」という自我が、その辺りに軸が置かれておるはずぢゃ

でもそこはただの部位に過ぎず「私」などというものは存在しないと、知らねばならん
意識の中心軸を胸の真ん中辺りに下げてゆくのぢゃ。頭部は単なる部位なのぢゃ
頭がどんな事を考えて想っていようが、ただそれを観察する場合は、その意識の軸が
顔の辺りにあってはならん。その辺りに軸を置いとるから、自己同一化しちゃうのぢゃ

自分の身体の中には、誰もおらんのぢゃ。すべて周りと同じものなのぢゃ
こうして自己観察の瞑想行に励まれよ。さすれば、そのうち己で捏造した苦悩は解けよる

(-人-)