(シルバーバーチの霊訓より)
(問)「なぜ魂は肉体に閉じ込められたのでしょうか?」
(答)「種子が暗い土の中に埋められ、そこから勢いよく成長するための養分を摂取するのと同じです。
人間の生命の種子も霊的生命を勢いよく成長させるための体験を得るために、肉体という暗い身体に閉じ込められるのです。
人生体験も大きな生命機構の一環なのです。
およそ有りがたいとは思えない体験 −悲しみ・辛い思い・嘆き・苦しみ・痛み− こうしたものは魂にとっては貴重なのです。
しかしそれを体験している最中にはそうは思えません。
こちら(霊界)に来て地上生活を振り返り部分的にではなく全体として眺めた時に初めて、人生の価値が鮮明に理解できるのです。
逆境の中にあってこそ性格が鍛えられるのです。
悲哀を体験してこそ魂が強化されるのです。
私たちは人生を物質の目ではなく霊的生命の知識に照らして眺めます。
その次元では完全な公正が行われるようになっているからです。
ですから賢明な人とは全ての体験を魂の成長にとって有益となるように受け止める人、試練にしりごみせず誘惑に負けることなく困難に正面から立ち向かう人です。
そういう心構えの中においてこそ人格が成長し強化されるからです。」