小泉首相は、ブッシュ大統領に言われれば「テロとの戦い」を繰り返し強
調し、憲法第九条を踏みにじって自衛隊をイラクに派遣した。ところが、
日本国内で起きた「テロ」には知らぬ顔を決め込んでいる。安倍官房長官
も自民党執行部も知らぬ顔だ。これはどういうことか。小泉首相を批判し
た者への「テロ」を、まさか容認するというのではあるまい。
 加藤紘一氏は、小泉首相にとってかつてのYKKの盟友だ。幹事長や官
房長官を務めた自民党の大幹部である。自民党としても、きちんと対処す
べきである。
 自民党は自由と民主主義の政党であるはずだ。党内で言論の自由が保障
されなければならない。事件の状況から判断して、この放火が加藤氏への
テロ攻撃であることは明らかである。自民党は自由と民主主義を捨てたの
か、と問いたい。
 小泉内閣と自民党執行部の「テロとの戦い」はホンモノなのか――問い
たくなる。小泉首相、安倍官房長官、自民党執行部の加藤氏への冷たい態
度が、テロを野放しにすることにならないか、心配になる。
 小泉首相の中国、韓国に対する露骨な挑発行為、産経新聞などの過激な
右翼的論調、そして右翼テロリズムの高揚を見ると、日本が1930年代に逆
戻りしつつあるとの感じを強くする。とくに、テロを誘発するような産経
新聞などの一部の過激な小泉首相の靖国参拝し時報道は、大変に危険であ
る。最近の自民党とマスコミは常軌を逸している。テロリストが日中友好
を主張する政治家を次々と狙うような風潮を強めようとしているようにも
見える。注意すべきである。
 戦争だけはしてはならない。61年前の日本国民大多数の誓いを忘れては
ならない。  


http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02839.HTML