アリスとボブ - Wikipedia
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> アリスとボブ(英: Alice and Bob)は、暗号、物理学、量子情報などの分野で登場する典型的
> キャラクターの名札としてよく使われる人名。"当事者Aが当事者Bに情報を送信するとして"の
> ような説明文では、段階の増えた体系になるにつれ追いにくくなる。そのため、こういう具体的
> 人名が好んで使われる。

> 暗号やコンピュータセキュリティでは、さまざまなプロトコルの説明や議論に登場する当事者の
> 名前として広く使われる名前が数多くある。こういう名前は慣用的、暗示的で、ときとして
> ユーモアに富み、事実上メタ構文変数のように振る舞う。

> 典型的なプロトコル実装においては、アリスやボブのあらわす実体が自然人であるとはかぎら
> ない。むしろコンピュータプログラムのように、信頼され自動化された代行者であることが多い。

> §キャラクターの一覧

> この一覧のほとんどは、ブルース・シュナイアーの暗号技術大全から引かれている。アリスと
> ボブは暗号で典型的に使われる。イブ (Eve) もよく使われる。アルファベットの先頭から離れる
> につれ、一般性は低くなる。

> アリスとボブ。たいていは、アリスがボブにメッセージを送る。
> キャロル (Carol) やチャーリー (Charlie) は、通信における第3の当事者である。
> デーブ (Dave) は、第4の当事者であり、以下同様にエレン (Ellen)、フランク (Frank) と続く。
> 盗聴者 (eavesdropper) のイブ (Eve) は、たいてい受動的な攻撃者である。この人は、アリスと
> ボブのメッセージを立ち聞きするが、改竄(かいざん)はしない。量子暗号では、環境 (environment)
> をあらわす。
> アイザック (Isaac) は、インターネットサービスプロバイダ (ISP) である。
> イバン (Ivan) は 発行者 (issuer) である。
> ジャスティン (Justin) は、司法 (justice) 体系である。
> マロリー (Mallory) は、邪悪な攻撃者 (malicious attacker) である。イブと異なり、メッセージを
> 自分のものと入れ替えたり、再送攻撃したりする。マーヴィン (Marvin)、 マレット (Mallet) も
> 同様に使われる。
> マチルダ (Matilda) は、商人 (merchant) である。電子商取引や金融関係で使われる。
> オスカー (Oscar) は、敵対者 (opponent) であり、マロリーと同様。
> パット (Pat)、ペギー (Peggy) は、証明者 (prover) で、ビクター (Victor) は、検証者 (verifier)
> であり、意図したトランザクションが実際に行われたことを示すため、相互作用を行う。しばしば
> ゼロ知識証明に登場する。
> プロッド (Plodまた"Officer Plod"とも) は、法執行官吏である。
> スティーブ (Steve) は、電子透かし (Steganography) で参照される。
> トレント (Trent) は、信頼された調停者 (trusted arbitrator) で、中立の第三者であり、議論
> しているプロトコルにしたがって、実際の役目は異なる。
> トルーディー (Trudy) は、侵入者 (intruder) で、マロリーの代わりに使う。
> ウォルター (Walter) は、 見張り番 (warden) で、プロトコルにしたがって、アリスやボブを監視
> する人のために必要なことがある。
> ゾー (Zoe) は、暗号プロトコルの最後の当事者である。