SANSHO、血液中の生理活性脂質に高い育毛効果を特定−ミノキシジルの2.5倍

SANSHO(サンショー、東京都中央区、諸星俊郎社長、03・5203・0715)は、
ヒト血液中の生理活性脂質の一種「環状ホスファチジン酸」(cPA)に高い育毛効果があることを特定した。
発毛剤として商品化されている「ミノキシジル」の2・5倍になった。濃度が0・5%の水溶液で発毛効果も確認した。11月に国内化粧品会社が商品化を予定している。

皮膚は表皮、細胞増殖で重要な繊維芽細胞に富んだ真皮、毛細血管が通った皮下組織からなる。
毛髪は皮下組織で、繊維芽細胞から変化した毛乳頭細胞、毛母(もうぼ)細胞で生まれ、伸長していく。
今回は天然型のcPAをヒト毛乳頭細胞に添加し、1―2日後の細胞数で効果を確認した。
また繊維芽細胞にcPAを添加、発毛促進のホルモンの遺伝子発現をメッセンジャーリボ核酸(m―RNA)で調べた。
その結果、特に効果が高い繊維芽細胞増殖因子(FGF)の場合、何も添加しない時の3倍だった。
薄毛の男性約20人を対象とする試験では、cPAの0・5%濃度水溶液を1―6カ月間、塗布し効果を明らかにした。
女性でも効果はあるが、毛がまったくないケースや通常の肌では発毛しないという。2012年に国際特許を出願しており、近く成立する見込み。

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