>>833
全力で抵抗したら思いのほかあっさり振り払えたどころか手の甲が凛世の顔に当たってしまって
思わずごめんなさいって言いながら凛世の頬に手を添えて顔を上げさせる果穂
凛世は正気に戻ったのか恥じ入るように顔を背けて「謝るべきは…凛世でございます…」って呟く
果穂は色んな感情がまぜこぜになった頭で一瞬考えた末に、「あの、凛世さん。私、無理やりは嫌です」

「はい……本当に、申し訳……」

「だから、無理やりじゃなくて、ちゃんと二人で向き合ってなら、大丈夫です」

「……えっ」