――機動要塞デストロイヤー。

 元々は対魔王軍制圧兵器として、古の魔道技術大国ノイズで建造された巨大ゴーレムの事である。
 国家予算から巨額を投じて作られたこの巨大なゴーレムは蜘蛛の様な形状をしており、その大きさは小さな城ほど。
 装甲は軽量にして頑丈な魔法金属で覆われており外見に反して移動は機敏。八本の巨大な脚で馬以上の速度を出す事が出来る。
 踏まれればドラゴンのような大型のモンスターといえども挽肉にされ、ノイズ国の技術の粋により常時対魔法用結界が張られているため魔法攻撃はほぼ意味を成さない。
 あまりのサイズ差と速度で接近戦はほぼ不可能。
 上空からの攻撃は備え付けのバリスタで迎撃される。