万狐は死んだ 吉原は去った
太古より巣食いし 狂える糞狐の嬌声も
今は、はるか 郷愁の彼方へ消え去り
盛衰の於母影を ただ君の切々たる尻中に 残すのみ
草も竹もも生え立たぬ荒野に我々はいる