緊迫する病室で、石田純一は長男(7)への“遺言”を用意していたというのだ。
「僕が今までの人生で考えてきたことを、書き残しておくことにしたんです。
子どもたちはスマホを持っていないので、妻にメールをしました。
息子には『偉くなるとか、お金をいっぱい稼ぐだけが人生じゃない。
努力して新しい自分を獲得すること。これが本当に大切なことなんだよ』と。
あまり時間がなかったのですが、4歳と2歳の娘たちにも
『楽しく過ごしてほしい』みたいなことを書きました。
これまで、悔いなく生きてきたと思っていました。
でもこういう状況になってみて、やり残したことがいろいろ思い浮かぶんですよね。
あの子たちにほんのちょっとでもいいから、何か言葉を残したい。そう思いました」