国際AI学会を席巻する中国 日本は後進国入り寸前
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO20454580Y7A820C1000000/
日本国内の人工知能学会では深層学習はいまだに傍流の技術と位置づけられている。
日本の人工知能学会における深層学習関連の講演数は10%弱。定年まで雇用が保証されている
日本の学会では、古くからの人工知能を教えている教授の理解が追いつかず、深層学習を教えられる
教員が慢性的に不足している。いまだに「研究室の指導教官から深層学習を使うことを禁じられている」
という学生の悩みを聞くこともある。こうした理解不足のため、深層学習関連の研究者の育成は
諸外国に比べ極端に出遅れている。

日本では、数年前から第3次AIブームに乗って、「人工知能」とあればなんでも予算が付くという悪癖が
官民に広まっている。しかしブームの中心にあるのは深層学習であって、従前の人工知能と区別せずに
闇雲に予算や人員を割いても意味がない。こうした点を政府も大学当局も持たなければ事態は改善しない。