皮むけの副作用を抑えて、アンチエイジングなど得たい効果だけを得るように
改良されてきた。
A「細胞分化が促されて肌がきれいになること」と、
B「皮むけなどの副作用」は(ターンオーバーではなく論文著者は皆揃って皮膚刺激が原因だとしている。そしてそれは減らせる)
別のプロセスで起こっていることが分かっている。
副作用だけを減らそう、それが薬理学の発展ですね。AとBが混ざってしまっているおバカとは違うんですね

BMJ イギリス「医師会」雑誌ではなく
BJD イギリス「皮膚科」雑誌の論文では、(論文を多く読んでいれば分かりますが、皮膚科では皮膚科雑誌が多い)
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/bjd.16733
他の局所レチノイド剤とは対照的に、
トリファロテンは強力で選択的なレチノイン酸受容体 RAR-γ(ガンマ)の作動薬であるため、
RAR-β (ベータ)から起こる皮膚刺激が回避できるでしょう。
As opposed to other topical retinoid agents,
trifarotene is a potent and selective RAR‐γ agonist and this may avoid RAR‐β‐mediated skin irritation.
Consequently, it is hoped that this might translate to a better tolerability,
as ‘retinoid dermatitis’ is a well‐known and potential treatment‐limiting side‐effect of topical retinoids.

JDD 「皮膚科」薬雑誌 (非常に強調しますが、皮膚科の雑誌が多いですからね)
レチノイドの作用を理解することで革新がもたらされてきており、
・一番古いトレチノインは、アルファ、ベータ、およびガンマに結合する
・近代的なアダパレンは、ベータおよびガンマのサブタイプに結合します。(今日までの臨床試験から有効性はそのままに副作用だけが減っていることが判明しています)
・最新のトリファロテンは、主にガンマにだけ結合します。
https://jddonline.com/articles/dermatology/S1545961618S0051X/2

一番古いトレチノインからアルファへの結合がなくなったアダパレンでも、有効性そのままに副作用だけが減っていますからね。
アルファへの結合は不要だったと考えられる。
このたびトリファロテンが出てきて、ベータへの結合を減らしてどうなるのかもう少しデータが出る必要があります。