特に3つ目は仲間の死より精神的にダメージが大きいという点がお分かりいただけただろうか。この展開はある意味第1期より重苦しいものがあり、知っていれば早死にも妥当といわれていたはずだが、
両者ともデイジーの姿に魅了されて感心した形跡すらない。如何にデイジーの行動を問題視する論者の根拠が的外れ勝つ検証不足であるかを如実に伝える例であろう。

他の展開にしても、語り部でマジカルデイジーのようにビームで他の魔法少女を分子レベルにまで消滅させていたのに、その自覚が無くアニメの主人公に抜擢されて浮ついていた≠ニいう述懐があり、
参加したメンバーの中で比較しても遠距離戦闘に特化したデイジーが、違法試験で行われた殺し合いで無双し続けた点でも怒濤の勢いを象徴させるものと言える。

更に、序盤でも唯一の武器であることを理由にデイジービームを連射し続けていたため、
記憶が明かされた直後には嗚咽どころじゃ済まず発狂するのはまだいい方で戻ってから端末を投げ棄てていた可能性もあり得るのだ。
つまり、記憶が蘇る時点でマジカルデイジーには何一ついいことがないのだ。
その記憶が明かされてから、果たしてデイジィィービームッ!≠ニ叫びながら戦えたのか疑問が残り、あまり積極的な戦いは出来なかったというのが事実である。

後半生き残っていたのは比較的後ろからついていく面々だったが、マジカルデイジーの様な前に出る面々が
あの記憶を取り戻したら戦うためのモチベーションが下がるのは火を見るよりも明らかで、ある意味魔王を探すよりも深刻な問題になったと言える。