高橋「岩泉線が廃止になるとすれば、それは赤字経営だからである。もしくは災害です。災害と言う言葉は宮古ちゃんに申し訳ないけれども」
宮古「いえ、大丈夫ですよ」
高橋「それなのに、僕は地方のローカル線に乗りたい。混んでるのは嫌だ。そんなのは風情がないし、せっかく来たのに混雑してたらダメって考えてたんだよな」
静岡「なるほどな。岩泉線にとっては嬉しい事やのに、乗る側としては屈指のローカル線とやらを求めるわけや」
高橋「そう。赤字風景を体験したいような感覚が渦巻いてるの。でも廃止にするなって。だから難しくて。駅としては死んでるんですよ。我儘だよな」
宮古「何とも複雑な話ですよね。人ってお金を出すかの話になると嫌な一面もありますよ。それでも鉄道は残せ的な」
静岡「でも、盛岡や宮古なんてのは大きな町ではあるんやろ?」
宮古「そうですね。盛岡と沿岸の宮古を結ぶ道は需要がないわけでもないんですよ。それこそ龍泉洞なんて、国の天然記念物です。観光地としては凄い所ではありますから」