副武装は主砲同軸の7.62mm機関銃M240と、車長用の12.7mm重機関銃M2。主砲左右に4基のM6発煙弾発射機、計16発が備えられている。
前面投影面積を抑えた砲塔の形状から無人砲塔のように見えるが、砲塔バスケット内の右側に車長・左側に砲手が搭乗するため実際には有人砲塔である[4]。
砲塔は全周旋回可能で、主砲は+18度の仰角、-8度の俯角を取れる。砲手用照準潜望鏡は砲手席の上の砲塔上面に設置、車長用照準潜望鏡(全周旋回可能)は主砲上面後方に設置される。
砲塔はTeledyne Continental Motors(Teledyne Vehicle Systems)社が1985年頃に試作したとされる「AGS」(Armored Gun System)[5]が大元になっている。
Teledyne Vehicle Systems社が1996年にジェネラル・ダイナミクス社に買収された事で、AGSは1997年にGDLS社によって「Expeditionary Tank」(Prototype)とされた。
そして、GDLS社はASCOD歩兵戦闘車の軽戦車バージョン試作車に、Expeditionary Tank(Prototype)の改良型と見られる砲塔を搭載して試験を行ったが、この砲塔は後のMGSに搭載された砲塔と外観的特徴がほとんど同一であった[6]。
砲弾は砲塔バスケット内の車長席と砲手席の間にある回転式弾倉に8発と、車体後部に設置される回転式の砲弾補充装置(Replenisher)に10発の計18発を搭載している[7]。
砲弾は車体後部の砲弾補充装置に人力で搭載し、砲弾補充装置から回転式弾倉へは自動で給弾できる。ただし、物理的に考えて自動給弾は砲塔バスケット(回転式弾倉)が12時方向を向いている時しか行えないと見られる。