高橋「冬の空は素晴らしいですけどもね。ここは別に僕と黒澤が、ロマンティックを止めてってくらい語り合う場でもないので」
黒澤「だよな?うすら気取りな事でも言い出した日には顔面が元高橋だもん」
高橋「原型だけはとどめてくれないか?」
黒澤「若く見えるように殴っておくよ」
高橋「あ、でも!そう!女の人って若く見られたってアピールしないとやってけない人いません?」
黒澤「ただの社交辞令が分からない奴か?」
高橋「それ!20代ならまだ20代だから。でも、30半ばを過ぎてくると、若いアピールしたくやるらしいよ」
黒澤「そういう奴は大抵、モテないからアピールしてるんだよ」
高橋「困るんだよなあ…どう考えても、お世辞だと理解して飲み込めないのは」
黒澤「必死なんだよ。何もそこまでアピールする必要がないんだ。でもブスだと思われたくないプライドが高い」
高橋「結局、他人評価ではありますけどね。年下の子は、年上に媚びるのが上手い子もいますよ。僕らも年上の腫れ物は上手くやり過ごそうとしますじゃん」
黒澤「そんなもんだよな。空気も読めなければ、他人のお世辞も読めない」