MiG-21-2000
イスラエルで開発された近代化改修機。ウガンダがポーランドより購入したMiG-21bisを購入した際この規格に改修して配備した他、ザンビア、エチオピアも改修したとされる。
ラオスは契約は結んだものの、経済的な理由から中止された。なお、イスラエルは商業上の戦略から当初よりルーマニアと共同開発したように装っていたが、実態はそうではなかった。
イスラエルのこうした販売努力にも拘らず、販売は順調には行っていない模様である。

MiG-21M LANCER I / MiG-21M LANCER A
MiG-21MF LANCER I / MiG-21MF LANCER A

MiG-21-2000の技術を用いたルーマニアの近代化改修機で、主に対地攻撃を行うとされる。R-25-300エンジンを搭載している。MiG-21-2000の違いはアビオニクスに国産のものが使用されていることにある。
改修点は、EL/M-2001B測距レーダーの搭載、DASHヘルメット照準装置への対応、ライトニング目標指示ポッド(英語版)への対応、EL/L-8222R ECMポッドへの対応、PlESSEY敵味方識別装置の搭載、
SAIMSフライトレコーダの搭載、DTSデータ転送システムの搭載、LISA-4000EBナビゲーションシステムの搭載、ELOP921ヘッドアップディスプレイの搭載、SPS-20レーダー警報受信機の搭載、
LM52-M2発射器の搭載、ACR435/430 UHF/VHFラジオの搭載、TAAS/IMIチャフ・フレアディスペンサーの搭載、多機能カラーディスプレイ1機の搭載などによるグラスコックピット化、マジック2・オファー赤外線誘導爆弾の運用能力の付加などである。