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ちょうど10年前 女性に全く縁の無いまま24歳になった。
彼女はもちろん、女友達すら一度もいたことが無く、話をしたことも無かった。
真性童貞で女性の身体に指一本触れたことも無かったが、性欲だけは一人前で
2日に1回はAV女優のグラビアを見ながらオナニーしていた。
その前年から働き始め、低収入ながら小金が財布に貯まるようになったのを機に、
何回かストリップに行くようになった。インターネットなど知らず裏本も買ったこと
がないので、ストリップで生まれて初めて女のアソコを見たことになる。
オマンコを客席で眺めながら、ふと、自分みたいな男でも風俗に行けば生身の女性と
セックスできるのではないかとの考えが浮かぶ。
今まで自分が現実の女性を抱くなどということは想像すらしていなかったし
死ぬまで童貞であろうと思っていたが、一度その可能性を考えると即行きたくなってきた。
本屋で風俗情報誌を買い求め、対人恐怖症気味で容姿・服装に強いコンプレックスのある
自分でも行けそうな風俗を探す。
いかにもという感じの普通の店舗型風俗に入るのはハードルが高いように感じた。
すると通勤途中で少し寄り道したところに、ちょんの間街があることを知る。
今思うと仮にも当局から営業許可を得た普通の風俗店より、半ば黙認とは言え、
非合法の裏風俗に初心者が行こうとしたのは変かもしれないが、その時は
呼び込みのオバサンとちょっとだけ話をして即上がってさっとコトを済ませるのが
自分にあっている気がしたし、入りやすいように思えた。
10月下旬ごろ夜間は少し肌寒く感じる季節に行くことにした。
三日間ほどのオナ禁を自分に課し、休みの前日に決行。
いつも通り仕事を終え、4万円ほどの軍資金を持ち、途中の駅で乗り換え、
目的の地に着く。まずは下見のつもりで場所を探す。
駅前商店街から少し横に入ったところにそれらしき店舗が広がっている。
思ったよりあっさり見つかった。足を踏み入れるとオバサンが店から
「お兄さん、どう?」などと声をかけてくる。