第9条のみの可否を問うのは、もうやめよう。繰り返すが、日本国憲法全体を無くせば良
いのだ。英国など、また付け足し(修正条項群)のほうが断然リアルに機能している米国の
ような独自の、しかし本質的に法治国家にしようではないか。
 ついでながら、最高裁もフィクションである。なぜなら最高裁は、憲法判断しかしないか
らだ。その憲法は虚構なのである。

 もう一つ、公明党について述べる。
 細川政権の成立によって自民党の政権が崩れ、55年体制は終焉する。その後の自民党政
権復活の際には、護憲と反戦が党是たる公明党がピッタリとくっついた。
 公明党は、護憲と反戦の党是を捨てるか、改憲と反戦に徹して自民党とはしっかりケジメ
をつけるかしか選択肢はないはずなのに、貧しめの支持者が多い公明党支持者=創価学会信
者は政権党の美酒を選び、とりわけ土建交通事業を生活の糧にする支持者や信者のために、
自公内閣では必ず国交相を奪取し続けている事実に国民は気づいてもいいのではないかな?

 たとえばこのような諸事実の検討や政教分離についてさえも、成文憲法ではまともな論
議すらできないのだ。
 この首相とその夫人が錬金術を成している諸事件の真相解明とあるべき姿は、果たして
「美しい」のか否か。
 議員やマスコミや我々は、ようやく新たなパラダイムに立つときが近づいているーー。

 読まれてなおかつ考えざるをえなくなる「社説」を、この連載欄では今後もめざします!

 では、また!