「ガッキィファイター」2018年2月19日号
                          通巻 第588-2号
■目次■

□社説
 ◆虚構の日本国憲法ーー要らないのは9条だけでなく成文憲法そのものーーついでなが
ら自民党の「第9条2項 維持」(笑)は小学3年生にも分かる大矛盾だぁ

■■社説■■

★虚構の日本国憲法ーー要らないのは9条だけでなく成文憲法そのものーーついでながら
自民党の「第9条2項 維持」(笑)は小学3年生にも分かる大矛盾だぁ★━━━━━━━
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 戦後6年半(国際的には1945年9月2日の降伏文書調印から1952年4月28日のサン
フランシスコ講和条約発効まで)におよぶ連合国(実質はアメリカ、もっと具体的にいえば
GHQ-SCAP)の日本占領期を経て、1955年10月に野党=護憲=革新の社会党が、次いで翌
11月に与党=改憲=保守の自民党ができ、いわゆる「55年体制」が成立することになる。
 誤解されがちなことだが、日本の保守と革新の概念は55年から(正確には「55年体制」
が使用される初出は「思想」1964年4月号)間違っていた。保守(コンサバティブ)は国
体を護持し、革新(リベラルの誤訳)は国体を変えていくはずのところ、国体を国民体育大
会と間違えてしまった。
 冗談である。
 この場合の国体は、国家体制をいう。日本的には天皇制護持を保守といった。だから、国
際標準とは最初から大きなズレが生じる。日本の"保守"は政策を変え続け(これはリベラル
だ)、"革新"は現状の維持に徹した。ね、全然おかしいでしょ?
 そして最大の争点が天皇制からズレまくって"護憲"と"改憲"になっていたのである。憲法
1〜8条の天皇条項を削除するかしないかーーならば国際的にも護憲=保守、改憲=革新で通
用する。が、日本でだけ護憲=革新=左巻き、改憲=保守=右巻きという"常識"が続いてしま
った。
 冗談ではない。マジに莫迦をやった。