部活動で将来賃金は1割増加
「お受験」偏重に警鐘
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 スポーツと女性の関係に着目した研究もある。米ミシガン大学が、女性のスポーツ参加と将来の労働力参加率との関係性を検証している。
          …(中略)…
 …(中略)…そして女子高校生のスポーツ参加率が10ポイント高まるにつれて、平均的に大学進学率が1ポイント、労働市場参加率も1〜2ポイント
上昇した。学校でのスポーツ活動が、女性の社会参加や所得増加につながったことを示唆する内容だ。
          …(中略)…
 一方、運動系以外の部活動が将来のキャリア形成に効果がないわけではない。ブラスバンドや生徒会など文科系の活動を通じても非認知スキル
を高められることが分かっている。
 例えばブラスバンド部では、後援会という目標に向かって集団で練習する。個々のパートで演奏能力を高めるだけでなく、全体の調和を図る
ことも欠かせない。そうした活動を通じて忍耐強さや協調性を身に付けることは非認知スキルの向上につながる。
          …(中略)…
 部活動以外での芸術活動も、教育経済学の視点から効果は高い。スイスの研究によると、ピアノを習うことによる効果は、スポーツ活動による
効果よりも高いと報告されている。
 ピアノを習える子どもの親は比較的所得が高く、教育意識も高いからではないかとの指摘もあるが、親の所得に関係なくピアノを習うことに
よる教育効果が推定されている。