世界保健機関(WHO)付属機関の国際がん研究機関(IARC)と
カリフォルニア州立大学の研究チームが調査した「大規模疫学調査結果」の
二つのデータを使い、岐阜大学医学部高岡健助教授の解説を基に書き進められている。
http://www.j-cast.com/2006/11/29004036.html

それらの統計結果から、
「成人同士の受動喫煙の影響はなく、肺がんの発がん率を高めない」。
そればかりか、「両親がヘビースモーカーの場合でも、子供時代の受動喫煙は
肺がんの発がん率を低下させる」という驚くべきことがわかったのだという。

IARCの研究は1988年から1994年までの7年間をかけ、
欧州7ヶ国で650人の肺がん患者と1542人の健常者を比較したものだという。
また州立大学の研究はカリフォルニア在住の配偶者が喫煙者だが、
自分は全く喫煙しない35,561人を抽出し、
1960年から1988年の39年間にわたって追跡調査したもの。

高岡助教授は、
「(これら研究結果を)公表しなかったのはWHOにとって都合の悪いデータ
だったからだと思われます」
「こうしたデータを議論の俎上に上げないまま、禁煙政策を推し進める風潮には
反対です」と誌面でコメントしている。

対して、基地外嫌煙団体の見解としては、

「調査は実在し、ポストが指摘するような数値は出ています」
との日本禁煙学会側のコメントもある。しかし、
(1)IARCの調査対象人数が650と少なく、この程度だと実態と逆の結果が
出ることがあり、これがそうしたケース
(2)これまでの他のデータは、受動喫煙は害がある、が大部分
(3)カリフォルニアの大規模疫学調査結果は「ウサン臭い」と批判された有名なデータであり、
しかも受動喫煙が起こす病気で一番多いのは肺がんではなく心筋梗塞
――が「誤報」の根拠だという。