題)深夜2時の木曜サスペンス劇場

(たまには別のコインランドリーへ行こう)
と思った 深夜2時、
やたらめったら黒塗りの車が多く通る。
生温い風を纏い自転車を漕ぐ。
道に迷いながらやっとコインランドリーを見つけ
入り口付近へ自転車を止める。
洗濯機の前で佇む、深く帽子を被った髪の長ーい女性の後ろ姿が見えた。
私を感知した自動ドアが空く。
だが、手前で立ち止まる。
目の前の深く帽子を被った髪の長ーい女性が鞄の中から、医療用手袋を出し、手に嵌めているではないか。
😱ヒョエー😱
と思った私は、静かに後退りし自転車に飛び乗り帰宅した。

一体彼女は何を洗おうとしたのか?
手袋を嵌めなければ、洗濯機に入れられない物とは何か?
なぜ医療用手袋なんだ?

などと妄想に耽った深夜2時の出来事だった。
 しかし黒タクシーが増えた。夜は見えにくい。