アシスタント、「日本株私募ファンドのクロージング(申し込み締め切り)がありますね」
今田、「またか?金額は?」
アシスタント、「400 億円です」
今田、「ありがとう。OK。ということは召集令状が来るね?」
アシスタント、「そうですね」
・・・・・(日本株セールス長藤田さんと日本株部長牧野さん退却)
デスクの画面に緑ライトチカチカ(ボスからのディーラー召集のコール)。
アシスタント、「来ました。赤紙です」
今田、「ウエストポイント(陸軍士官学校)に行って来る」
アシスタント、「何かやっておきましょうか?」
今田、「200 円割れたら全部投げていいから。それどころではなくなる予感がするんで。頼みます」
アシスタント、「分かりました」
・・・・・・
・・・・・・
バカでかい星条旗を横に置いてボスのドデカイデスク前に日本株ディーラー5 名が直立で整列。
米国人 2 人、英国人 1 人、豪州人 1 人、日本代表 1 人。
(ボスが番号って叫んだら、本当に 1、2、3、4、5 と言いそうな緊張感)
今田、(イタリア人のレオナルドが来ないので全員レオナルドの席を睨みつけるがレオナルドは知
ってて電話中ですとワザとらしく逃げた)
ボス、「(バカでかい声で)日本株セールス隊が捌けなかった私募ファンドを売るぞ。返事!!」
全員大声で、「イエッサー」
今田、(お前が売って来い、はここにいる 5 名の総意)
毎度の風景もあり外野の他の部門のディーラーは花見見物なみに 5 名を見てニヤニヤ。
誰が今日のギロチンにかかるのか、貼り付けの刑にされるのか興味深々。
ボス、「(暫し沈黙、渡された書類を確認しているみたい)OK。じゃあ今日クロージングの私募ファ
ンド・・・」
と言った途端外野のディーラー連中が我ら 5 名の為に一応気持ちが入っていないブーイング連発。
ボス、「じゃあいくぞ。金額は 50 億円だあ」
これには外野ディーラーもマジでブーイングの嵐と思ったら途中から拍手に変わりやがった。
失敗しろとのエール。
今田、(これはデカイ。50 かあ。やばいな。天に祈ろう)
ボス、「我先にこの 50 億円を捌ける勇者はいるか」
今田、(お前がやれ。5 名で 1 人 10 億か)
ボス、「3 時迄に約定伝票を打ち込むんだろう、時間が無くなるぞ」
外野ディーラーも拍手したりブーイング入れたり中には奇声もあるし・・・・
ボス、「Come on out, Hero. Come out now 勇者出て来い」