三木、高砂、姫路の各市など県西部で民家などから現金を盗む犯行を約80件重ねていた男62歳。

神戸市の三宮や元町周辺のビジネスホテルなどで宿泊し、夜間に電車で移動、駅近くの一戸建てを狙って、犯行の際は、足跡を残さないよう靴底に使い捨てカイロを張り、その上から大きな靴下を履いていたということです。

被害総額は約310万円に上るということです。

警察での調べでは、今年4月11日午前2時ごろ、高砂市伊保崎のアルバイト男性(60)宅に窓ガラスをこじ開けて侵入し、現金約24万円を盗むなどした疑いです。

窃盗被害のあった現場では、指紋や足跡をとるというのが捜査の基本です。
足跡からくつが特定され、犯人逮捕につながることもあります。
この泥棒のように「くつ裏に使い捨てカイロを貼る」というのは 初めて聞いた方法です。

泥棒というのは捕まらないためにはいろいろな方法を考え、実行します。
侵入手口に使う道具も市販されているドライバーやバールだけでなく、サムターン回し解錠のための道具などは手作りが多いです。

又、犯行途中で見付かった時に、瞬間に洋服の中にそういった道具が隠れるように工夫したりしています。
総合防犯設備士の講習会ではそういった捕まった泥棒が持っていた道具なども見る機会があります。
年々犯罪の質が変わってきていることをひしひしと感じます。
我々防犯に携わっている人間も、日々研究をし、新しい手口にも犯罪にも対応できるように努めたいと考えます。