株の投資話を持ちかけ多額の現金を詐取したとして、千葉県警は28日、詐欺の疑いで住所不定、会社役員、石川新一郎容疑者(36)を逮捕した。県警は、少なくとも2019年4月からの3年間で、県内外の約60人から約3億3千万円をだまし取っていたとみて裏付けを進めている。

 千葉県警生活経済課によると、容疑者はマッチングアプリなどで知り合った女性らに「医者や会社など大口の顧客相手の株式投資をやっている。私に預ければ必ずもうかる」などと投資を持ちかけていた。詐取した金はギャンブルにつぎ込んでいたという。

 昨年4月、習志野署に「5千万円ぐらい投資したが、資金が増えない。解約後も返金されない」などと男性から相談があり、県警が捜査していた。

 逮捕容疑は20年9月〜21年1月、埼玉県川越市の無職男性(66)から計1700万円を詐取した疑い。「私がやったことに間違いない。弁解は一切ありません」などと容疑を認めているという。