「ナイフで切られ、指を折られ…救急車に3回乗った」5000人超を捕捉した現役の万引きGメンが明かす壮絶体験
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 先月30日、東京・八王子市のスーパーで万引きGメンの男性が50代とみられる男に刃物で胸を刺されて重傷を負う傷害事件があった。
刺された男性は病院に搬送されたが、意識はあり命には別条ないという。一方、刺した男は駆け付けた警察によってその場で身柄を確保された。

「救急車に乗ったのは3回ある」

 そう語るのは、万引きGメン歴22年でこれまでに5000人を超える万引き犯を捕捉したという伊東ゆうさん。
伊東さんによると、万引きGメンの仕事は常に危険と隣り合わせで八王子のようなケースも稀ではないという。

「外国人だったが、飛び出しナイフみたいなものを出されて、パッとやられてそのまま逃げた。気づいたら切られていた。もみ合いになって頭突きをされ、目を突かれて…」
 おもむろに勤務中に遭遇したキケン体験を語り始めた伊東さんはさらに「(捕まえようとして)抱きついたときに、指を剥がしにくる。指を折られちゃったというのもありましたね」とも続けた。
伊東さんは空手の有段者。しかし、手元を狙われると太刀打ちできないこともあるという。

 万引きGメンの雇用形態は正社員からパートまで様々。免許や資格は特に必要なく(4日間の警備研修)賃金も日給8000円から1万5000円と幅広いわりにハードルは低く、大学生や主婦に人気のアルバイトにもなっている。
 しかし、空手の有段者である伊東さんでも時にキケンな目に遭う万引きGメンの仕事には悩ましい実情も。
そのことについて伊東さんは「(ケガをしても)基本的に保険対応はされない。病院とか状況にもよるが、喧嘩のような扱いになってしまい泣き寝入りも多い」と述べ、つねられたり、突き飛ばされたりなど細かいケガは多いと付け加えた。
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