私にアースノートに対する投資話がやってきたのは2017年頃。
東京大学と提携してゲノム育種の研究開発をしている企業だそうだ。
「今買うと6ドル、その前は半額だった、早く買わないともっと上がって買いにくくなって損する」などが勧誘文句だった。
その投資だけでも魅力的なことだが、さらに人に紹介するとバックがあると説明を受けた。
「今は第2期だけど第1期からやってる人の資産は数億にもなっている。」紹介者のまわりもこの話を話したらみんな飛びついてきたと言っていた。
また、ビットコインを利用し投資することが可能で、投資した人は週払いで報酬を受け取ることが可能だそうだ。
そんなおいしい話はないと思い、一度は断ったものの、株式会社アースノートの代表者である徳永毅がセミナーを行うとのことで、実際に聞きに行くことにした。
講演の中で、持続可能な社会を作るためのテーラーメイドソリューションの説明とそれに対する説明がなされた。
実際に講演を聞き私は世界中の人々が直面している課題・問題の解決に貢献できると思い、投資することとした。

しかしこれが間違いだった・・・

配当がすぐに滞った。

実際に受け取ることができたのは2回だけ。

その後、投資者の中でバイオ燃料事業などを展開するソルガム・ジャパン・ホールディングスの粉飾決算が話題となった。

なぜこの企業が話題となったのか

それはソルガム・ジャパン・ホールディングスに対して、アースノートが開発した種子を納品していたからだ。

ソルガム・ジャパン・ホールディングスは営業活動によるキャッシュ・フローの額が負の9億6625万8000円(1000円未満切捨て)であったにもかかわらず、
11億円の借入金をスーパーソルガム種子の売上代金と偽装する方法により、
営業活動によるキャッシュ・フローの額を正の1億3374万1000円と記載するなどした連結キャッシュ・フロー計算書を掲載した有価証券報告書を提出し、もって重要な事項につき虚偽の記載のある有価証券報告書を提出したからだ。

頭の良い方はすぐに理解できるだろう。

アースノートに対して出資したお金がソルガム・ジャパン・ホールディングスに流れていたのだ。

徳永毅はアースノートで金を集め、ソルガム・ジャパン・ホールディングスに流していた。

そして、アースノートは負債総額は17億1580万9873円。債権者は114人で破産を開始した。

私の投資したお金は世界中の人々が直面している課題・問題の解決に貢献できることができることなく、徳永毅とその仲間の私利私欲のために利用されただけだった。