数週間前の実話より

夢見を終えて店の外へ出た後、Gらしき男の人に声をかけられ、

G:お客様ちょっと!まだお会計の済んでない商品をお持ちじゃありませんか?

俺:しまった!見られちまった…もはやこれまでか、無念…

と思った瞬間、見覚えのある凄い威圧感のあるデカイ外車が俺とGの目の前に

車から出てきたのは見るからにあの職業の風貌そのまんまの、俺が昔から色々助けてもらったり家族同然に可愛がってもらい世話になっている恩人でもあり、兄貴と呼んでいるこの世で最も尊敬してる人物だった

兄貴:おぅ、やっぱりシゲか!
お前、こんなとこで何しとるんや?
何かあったんか?

俺:兄貴…いや、ちょっと…

兄貴:(Gに向かって)ん?俺の大事な弟が、お宅に何かしはったんでっか?

G:え?いや、そのですね…

兄貴:聞こえまへんなぁ?
うちの弟が何かしはったんでっかって聞いとるんでっせ!
はっきり言うてもらわな困りますがな!
あ?それとも何か因縁でもつけるつもりでっか?

G:いえ、何でもありません
此方の勘違いでした

兄貴:そうでっか、ほなら弟は連れて帰らせてもらいまっさ

その後、兄貴の車に乗り込み移動中の車内にて

兄貴:おぅ、シゲ!
お前、ええ年こいて、厨房やあるまいし万引きとかセコイこそどろみたいな事しとったんじゃアカンやろが?

俺:へ、へぇ…すんません
でも何で俺が万引きしたってわかったんでっか?

兄貴:アホォ!んなもん見たらすぐわかったわ!
あん時に俺が通りがかってなかったらお前今ごろ警察にパクられとるとこやぞ(笑)

俺:すんません(泣)俺、兄貴に迷惑かけてしまって…返す言葉もないッス

兄貴:まぁええがな
もうあんなみっともないコソドロみたいな真似やめて真面目に仕事せえよ
わかったな、約束やぞ!